大韓サッカー協会は25日、賞罰委員会を開いてプロリーグの八百長に関与した現役選手40人と元選手のブローカー7人を永久にサッカー界から追放する決定を下した。同国の複数メディアが伝えた。

 5月に発覚した韓国プロリーグにおける八百長問題は、韓国サッカー界を揺るがす大きな事件となった。元国家代表選手の関与や八百長にかかわった選手の自殺などの深刻な事態を受け、連盟は以前から取りざたされた八百長を根絶するため、厳しい処分に乗り出した。

 具体的には、八百長にかかわった選手の資格を永久にはく奪した上で、アマチュアを含む韓国サッカー界でいかなる職務にも就けないようにした。

 ただ、自ら申し出た25人の選手にはサッカー界復帰への可能性を残した。連盟は八百長に加担した回数、受取額、自首の経緯などから25人を3つのクラスに分け、それぞれ保護観察期間と社会奉仕期間を設けた。保護観察期間が終了した時点で、連盟が選手の復帰を検討する。

 もっとも重いのは保護観察5年と社会奉仕500時間、次が保護観察3年と社会奉仕3年、保護観察2年と社会奉仕2年となっている。法的な拘束力がないため、連盟の決定に従うかどうかは選手自身の選択となっており、決定に従わない時点で復帰の可能性も閉ざされる。(編集担当:金志秀)