会見中は終始神妙な面持ちだった石川遼(撮影:ALBA)

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 6月16日(木)から開催される、米国男子メジャー第2戦「全米オープン」に出場する石川遼が成田空港内で出国会見を行った。メジャーに渡る前は恒例となっているこの会見だが、今回は石川が米国で取得した国際免許が海外で3か月以上滞在しなければ国内では無効と知らずに、車を運転したことが報じられた後とあって、会見場は異様な雰囲気に包まれた。
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 スーツ姿で会見場に姿をみせた石川は冒頭で「この度は自らの不注意で、スポンサーならびにファンの方々にご迷惑をおかけして申し訳なく思っています。今後はプロとしての自覚を強く持って日々精進していきたいと思います」と頭を下げて謝罪。大舞台を前にゴルフ以外の面で大きく報じられたことで、「正直心は落ち着いていない」と表情は暗かったが「指摘されたことに感謝しなければいけない部分もあります。ここでゴルフにしっかり集中するということに挑戦したい」と必死に前を向いた。
 国内ツアーではここ2戦連続で予選落ちと調子を落としているが、この2日間は同事務所に所属する山形陵馬と練習ラウンドを行うなどして調整。連続予選落ちの原因となったパッティングについては、「ストローク、リズムにとらわれ過ぎず、打ちたい所に打ちたい強さで打つ事を心がけた」と感覚重視の練習に切り替え、好調時の手ごたえを思い出した。
 昨年大会は2位タイで予選を通過しながら、上位で戦い続けて消耗したツケが終盤にきて33位タイフィニッシュ。戦える手ごたえを得ただけに悔しさも残った。「昨年の最終ラウンドに感じた疲労感を技術でカバー出来れば。全米オープンは100%中99%がガマン。ガマンしながらも攻めていくプレーを忘れずにやっていきたい」今回はこれまでのメジャー挑戦と同じ気持ちで渡米することは出来ないが、コースに立てば一人のプロとして全力を尽くすのみ。世界最難関の舞台でこの1年の成長の跡を発揮することが出来るか。
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