FWゴンサロ・イグアインが手術を受けずにヘルニアを治療できるかどうか、レアル・マドリーは状況を見守りながら、ジョゼ・モウリーニョ監督からのプレッシャーに抵抗して時間をかけている。同監督はFWカリム・ベンゼマと“冷戦”状態を続けており、CFの獲得を望んでいるのだ。

最も騒がれているのは、ブレーメンFWウーゴ・アルメイダやヴォルフスブルクFWエディン・ゼコ、アンデルレヒトFWロメル・ルカクだが、現時点でレアルは様子を見ている。そのほかのポジションでは、トッテナムDFガレス・ベイルやリヴァプールDFグレン・ジョンソンの獲得が話題となった。

一方で活動的なのが、アトレティコ・マドリーだ。ブラジル人のエリアスをコリンチャンスから獲得したアトレティコは、シャルケMFイバン・ラキティッチを狙っている。同選手とシャルケの契約は今季末までとなっており、移籍に向けてプッシュしている状態だ。アトレティコは選手に年俸180万ユーロ(約2億円)の契約を提示しており、アトレティコから昨夏シャルケへ移籍したMFフラードが、ラキティッチにアトレティコのことをよく言っているという。交渉が進む可能性はあるだろう。

ラキティッチを獲得できない場合、ほかにアトレティコが狙っているのは、オサスナのフアンフランとマジョルカのカストロだ。マジョルカは資金を必要としており、おそらく日本からセレッソ大阪の家長昭博を獲得したのもそのためだろう。家長の獲得は日本に市場を開く保証となる。

ビジャレアルで話題となっているのは、ブラジル人FWニウマールだ。ユヴェントスが引き続き強い関心を抱いているという。1300万ユーロ(約14億3000万円)のオファーも報じられているが、スペインではミランも関心を示していると言われているようだ。だが、ミランがサンプドリアFWアントニオ・カッサーノを獲得することから、これは難しいことだと思われる。

ビジャレアルは特に資金を必要としておらず、3つのコンペティションを戦っている。ニウマールとジュゼッペ・ロッシの黄金コンビを解散させるのは自殺行為だ。なお、ユヴェントスはビジャレアルMFブルーノ・ソリアーノや、エスパニョールFWダニエル・オスワルドへの関心も報じられている。