強い反日感情を持った中国・重慶市の女子中学生が、両親が日本車を購入しようとしていることに腹を立てて家出をしたという。地元メディアの開州日報が伝えた。

 これは開州日報が11月23日に伝えたもの。記事によると同市開県の中学校に通う14歳の少女は11月12日、両親がホンダの乗用車を買うつもりであることを聞き「絶対に日本車なんか買っちゃダメ。買うなら中国車にして」と断固反対した。しかし、友人の意見を参考にしたことや性能のよさなどを理由に少女の意見を軽く受け流した。

 そして翌日、ホンダ車の購入手続きを進めていることを知った少女は「私たち中国人がなんで自分のお金を出して敵を支援しなきゃいけないの。こんなことクラスに知れたらみんなから無視される」と激高、大ゲンカとなった末、両親の政治や国家に対する理解のなさを責めて泣きながら家を飛び出した。

 家を飛び出し同級生の家に駆け込んだ少女は、両親が日本車の購入をあきらめたことを聞いて喜んで家に戻ったという。父親は「娘の言うことはもっともだ。毎日お金を稼ぐことしか考えられず、娘の言っていることを理解できなかったのが情けない」と反省の弁を述べた。

 記事は文末に、尖閣諸島を巡る日本の動きがわが国の青少年の強烈な反発を起こしており、青少年が愛国心を強めるのはよいことだとする一方で、愛国心について正しい方向へ導くことが非常に必要だ、と解説を加えた。(編集担当:柳川俊之)



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