現在のイタリア代表で最も輝いているストライカーは、FWジャンパオロ・パッツィーニだ。それは、地元チームとの最後のテストマッチでドッピエッタ(1試合2得点)を決めたからだけではない。マルチェッロ・リッピ監督率いるグループの中で、彼はすでに素晴らしい“兵士”となっているのだ。今シーズンの彼の成績から言えば、スタメンの座を求めてもおかしくない。だが、彼はこう話している。

「監督の信頼を感じているし、チームメートたちともうまくいっている。でも、僕がスタメンで出るかどうかは分からないな。何か重要なことを実現しようとしているグループの一員だと感じているよ。イタリアが参加するためだけにワールドカップ(W杯)へ来たことはない。いよいよ試合が近づいてきている。(事前キャンプ地)セストリエーレにいたときから、6カ月が経ったみたいだよ。月曜になるのが待ち遠しい」

さらに、パッツィーニは今大会のイタリアにフオリクラッセ(けた外れの選手)がいないという見方に反論している。

「僕は、(ジャンルイジ・)ブッフォンに(ファビオ・)カンナヴァーロ、(ジョルジョ・)キエッリーニ、(ダニエレ・)デ・ロッシがそういう選手だと思っているよ。あと、(アンドレア・)ピルロもいる。素晴らしい選手たちで、僕は彼らのチームメートであることをうれしく思うし、誇りに感じている」

「今回はデ・ロッシの大会になることを願っているよ。4年前、彼は(アメリカ戦での一発退場とその後の出場停止処分で)大きく批判された。今回は彼がその価値のすべてを見せられるように願っている」