偵察衛星による目標の探索と監視は現代の戦争ではごく当たり前になりましたが、そんな偵察衛星の目をごまかすために考えられたのが風船式のデコイ。原始的な方法に思えますが、ちょっと離れると見分けがつかず、あたかも大部隊が展開しているように見せかけることができます。

詳細は以下。
Russia’s inflatable decoy weapons and military hardware in pictures_CCTV-International

これらのデコイは、ロシア・Rusbal社のもの。空気を入れて膨らますだけで組み立てが可能な上、エンジンの熱を感知するサーマルスキャンや金属に反応する電波スキャンに対しても、偽装効果があるとしています。

Su-27Mig-29Mig-31と主力級戦闘機がずらりと並んでいるように見えますが、これらは全部風船。遠目に見るだけではまったく分かりません。


移動式ミサイル発射基もこの通り。


色々なところにつっかえ棒がついている戦車のデコイ。


アンテナを展開して偵察中に見える野戦通信車。


こちらはレーダー施設。


実際に膨らましたりつぶしたりする動画はこちらから。

YouTube - Средства имитации и маскировки


写っている人と比べて相当巨大なトラック。


空気を抜くと跡形もなくなります。


大人2人で十分運べる軽さ。


膨らますには小さなコンプレッサーがあれば十分らしい。


あちらこちらを延ばしながら膨らましていきます。


細かい突起も風船で再現しており、これなら十分偽装することができそうです。


このようなデコイはアメリカのAerostar社など様々な企業で開発・製造が進められています。2014年に打ち上げが予定されている日本の情報収集衛星(偵察衛星)「光学5号」では、地上にある40cm四方の物を見分けられる解像度をもったカメラが装備されるなど、衛星の高性能化が進んでいますが、これからどのようなデコイが現れるのでしょうか。

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