韓国ネチズンが怒りのあまり暴挙に…

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サッカーの東アジア選手権2010は10日、2連覇を目指す韓国の男子代表が中国代表と対戦し、韓国は0対3で完敗を喫した。32年間続いた中国の「恐韓症」の壁がついに崩れ去る瞬間だった。

「恐韓症」とは、中国のサッカーがいつまでたっても韓国のサッカーに勝てないこと。1978年の初対戦から28試合が行われてきたが、中国は韓国に一度も勝つことができなかった。10日の試合は、この長年に渡って克服できなかった韓国という「壁」を見事に打ち砕く、歴史的な試合になったといえる。中国のスポーツ紙などには「32年間の“恐韓症”を克服した」といった見出しが踊り、中国人の喜びの大きさをうかがい知ることができる。

一方で、中国人が喜びで盛り上がる分だけ、韓国人はガッカリと落ち込んでいる。いや、悲しく落ち込むというより、ショックで怒りが爆発しているという感じかもしれない。韓国のネット掲示板には、選手や許丁茂(ホ・ジョンム)監督に対する非難が殺到し、アクセス障害が起きたほどだ。「ネチズン『許丁茂、弁明ではなく反省からしろ』」「怒ったファン『サッカー場に水を張れ』」これは韓国ネチズンの声を伝える韓国紙の見出しだ。

さらに怒りが収まらない一部のネチズンにより、ネットの「ウィキペディア書き換え事件」まで発生。これは、ウィキペディアに記載してある許監督と郭泰輝(カク・テヒ)選手の国籍が、「中華人民共和国」に書き換えらた問題だ。郭選手は10日の試合でパスミスを犯し、これが失点につながったことから、「中国の3対0という勝利に一番貢献した」、許監督のページには「“恐韓症”を断ち切る不名誉を抱いた」という説明文まで加えられた。

ウィキペディアの書き換えは11日午前に見つかり、現在は修正されている。しかし、韓国代表チームに対する非難は今なお続いており、あるネチズンは「監督交替を求め100万人の署名活動を行う」と発言したり、大韓サッカー協会のホームページにDDoS攻撃が仕掛けられたりしている。

14日の日韓戦まであと2日。韓国は「日本だけには負けられない」といった雰囲気だ。日韓の因縁の対決に、大きな注目が集まっている。

参照:「許丁茂・郭泰輝は中国人」…ネチズン“怒りの事典書き換え” - 国民日報

(文:林由美)

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