“羽のない扇風機”は東芝が考案? 英特許庁の文書から判明と英紙報道。
発表以来世界的な評判を呼び、日本でも11月2日の発売が決定した英ダイソンの“羽がない扇風機”こと「Dyson Air Multiplier」。台座から吸い込んだ空気を増幅させ、上部にある輪の部分から噴出させるという進化型の扇風機の出現に、多くの人が関心を寄せている。
この画期的な製品はサイクロン掃除機でおなじみのダイソンならではの製品と思われたが、英紙デイリー・テレグラフが「羽のない扇風機は、約30年前に日本で考案されていた?」とする記事を掲載。特許関連の文書から明らかになったという事実を伝えている。
デイリー・テレグラフ紙によると、同紙はダイソンの扇風機に対する英特許庁の文書を確認。するとその文書から、最初のデザインでの特許出願に対し、「日本での発明とあまりに似ている」との決定が下されていたことがわかり、ダイソンは昨年中にデザイン面などに大幅な変更を加えた上で、再度特許を出願をしたという。なお、この出願について、現時点ではまだ審議中だそうだ。
この「日本の特許」というのは、1981年に東芝が取得していたもの。デイリー・テレグラフ紙では、ダイソンのデザインと東芝のデザインを並べて掲載し、その類似性を紹介した上で、特許制度について説明している。同紙によれば、特許は20年の期限があるものの、中身に変化や改善点がなければ、別の個人や法人が同じ特許を出願することはできない。最初のダイソンの出願では、東芝の特許との違いが明確ではないと英特許庁に判断され、許可が下りなかったらしい。
今回のデイリー・テレグラフ紙の報道に対し、ダイソンのギル・スミス氏は同紙に「その違いは、全て技術という点にある」とコメント。30年前の東芝のアイデアとは技術が異なると、製品の独自性に自信を示している。
東芝が似た扇風機の特許を取得していたのは文書の存在から事実のようだが、実際に製造はされておらず、そうした意味ではダイソンの扇風機が“羽のない扇風機”として製品化された第1号。消費者の目に触れる初めての“羽のない扇風機”であることに違いはない。発売以降、どのような評判を呼ぶのか、楽しみなところだ。
この画期的な製品はサイクロン掃除機でおなじみのダイソンならではの製品と思われたが、英紙デイリー・テレグラフが「羽のない扇風機は、約30年前に日本で考案されていた?」とする記事を掲載。特許関連の文書から明らかになったという事実を伝えている。
この「日本の特許」というのは、1981年に東芝が取得していたもの。デイリー・テレグラフ紙では、ダイソンのデザインと東芝のデザインを並べて掲載し、その類似性を紹介した上で、特許制度について説明している。同紙によれば、特許は20年の期限があるものの、中身に変化や改善点がなければ、別の個人や法人が同じ特許を出願することはできない。最初のダイソンの出願では、東芝の特許との違いが明確ではないと英特許庁に判断され、許可が下りなかったらしい。
今回のデイリー・テレグラフ紙の報道に対し、ダイソンのギル・スミス氏は同紙に「その違いは、全て技術という点にある」とコメント。30年前の東芝のアイデアとは技術が異なると、製品の独自性に自信を示している。
東芝が似た扇風機の特許を取得していたのは文書の存在から事実のようだが、実際に製造はされておらず、そうした意味ではダイソンの扇風機が“羽のない扇風機”として製品化された第1号。消費者の目に触れる初めての“羽のない扇風機”であることに違いはない。発売以降、どのような評判を呼ぶのか、楽しみなところだ。