山口智充(撮影:野原誠治)
 リュック・ベッソン製作により、8月22日より全国公開となる映画「96時間」。リーアム・ニーソン演じる“心優しき父親”ブライアンは、パリ旅行中の愛娘が現地の犯罪組織に誘拐されたことにより、“非情な追跡者”へと変貌。組織の中心部へと単身乗り込み、逆に組織を追いつめて行く――。

 “父の愛がパリの街を暴走する”映画「96時間」の公開を控え、今年6月21日の「父の日」に合わせて、10代と20代の男女各200人、計800人を対象に実施されたアンケート調査で「理想の父親だと思うお笑い芸人」第1位(オリコン調べ)に選ばれた“ぐっさん”こと山口智充さんに“理想の父親像”について話を聞いた。

――理想の“パパ芸人”第1位に選ばれましたが、ご本人としては如何ですか?

山口智充(以降、山口):やっぱり、いい様に見られるのはすごくありがたいですけどね。でも、僕は皆さんのパパではないので、自分の子供にとって、いい親父だったら、それでいいかなって。

――父親として子育てをしていく中で、自分のお子さんに「こういう風に成長してもらえたら嬉しいな」と考えていることはありますか?

山口:僕よりたくさんの経験をして欲しいですね。僕も「負けるかー!」っていうぐらい、これからいっぱい色々な経験をしていくので、その経験の数を超えて欲しいですね。本当に経験が人生の、生きていく中で1番の価値というか財産だと思っているので。特に、男の子には色々な経験をして欲しいですね。

――今までお子さんに言われて、嬉しかったことはありますか?

山口:「自分のお父さんが、お父さん(山口さん)で良かった」と言われたのは、すごく嬉しかったですね。「遊んでくれるし」みたいに、ちゃんと理由も言ってたので。

――逆に、お子さんから言われてショックだったことはありますか?

山口:無いですねー。

――些細なことで親子喧嘩することも無いですか?

山口:まだ小学生だったり、みんな小さいので、子供と喧嘩は無いですね(笑)。逆に、色々と教えてもらったり刺激になったり、「こっちも成長しなきゃいけないな」と思いながら、一緒にやっている感じですね。

――今まで、お子さんの誕生日にあげて喜ばれたプレゼントはありますか?

山口:基本的に「何が欲しい?」と聞いてから、買っていい物かどうか嫁と判断した上で買うので、サプライズ的なことは無いんですけど、“渡し方”を遊ぼうと思って、やったことはありますね。

ちょうど長男の誕生日の時に僕がいられなかったので手紙を書いて、まだ子供が寝てた時に朝早く家を出たんですけど、「起きたら、この手紙を渡しておいて」って嫁に言って。長男が起きてきた時に「父さんからだよ」って渡したら、開けるとそこに「宝探しゲームの始まりです」って書いてあって(笑)。僕は前の日の夜中、みんなが寝てから家の中のあちこちにメッセージをペタペタ貼ってるわけですよ。まずは「クツがいっぱい入っている所と言えばどこだ?」みたいな。下駄箱に行って、開けて探すんですけど、まだそこにプレゼントは無くて、また手紙が1枚入っていて。「次は顔を洗う所だよ」って書いてあって、今度は洗面所に行って、その辺を探して。