7日の対テキサス・レンジャーズ戦で5回2/3を投げ、10安打と打ち込まれたレッドソックスの松坂大輔。問題の解決策は簡単には見つかりそうにないと6月8日付ボストン・ヘラルド紙が伝えた。

 ダラダラしたイニング、連続するフルカウント、非効率的な投球...相変わらずの松坂だが、それでも勝てていた昨年までなら許せたけれど、今年は勝てないだけでなく、打者を惑わす投球ができていない。

 昨年、球数は多くても相手打者をアリーグ最低の打率.211に抑えていた。今年の相手打者の平均打率は.373と危険なほどに高い。

 試合後「前向きに考えて、今後に活かしたい」と述べた松坂は、打たれるのはなぜだと思うかと訊かれ「原因はいくつか考えられるけれど、すぐに改善できるようなものではない。でも、相手打者の打率は、考慮すべき点だと思う」と答えた。

 昨年は3安打以下の試合が9回あったが、7日はレンジャーズ打線一巡で4安打された。「例年ならシーズン前やシーズン後に行うことを今やっているので、ゲームを作れるようになるまで、もう少し時間がかかるかもしれない」と松坂。

 松坂の不調が続くかぎり、原因をWBCに求める意見は消えそうにない。フランコナ監督は「原因を探って、改善に取り組んでいる」とだけ述べた。