【ドラマの女王】で、ドラマスタート時に記者がさんざんミス・キャストぶりをこきおろしてしまった平岡祐太主演の『ゴッドハンド輝』(TBS系)。3週間ほど、「世界卓球」や「メチャイケ」で浮気したから、そろそろちゃんと見てあげようとTV誌を見たら、ナント16日で最終回。そして、翌週の23日からはいよいよ“あの男”のドラマが控えている。


さしあたり、のろのろ走っていた競走馬のすぐ後ろを、「次のレース」の本命馬がモーレツな勢いでつっこんできて、前の馬を追い立てている感じ。そして哀れな“蹴られた馬”は、ケツをまくる勇気もなく、「早くのけろ」とばかりに跳びかかってくる本命馬に蹴り飛ばされるまでだ。

なんでこんな事を言うのかというと『ゴッドハンド輝』は、原作マンガとのギャップは激しいが“お地味”でもなかなか実力のある俳優を集めた医療ドラマ。水川あさみのクールさや、忠実な手術シーンなどの見どころもちゃんとあると、ドラマを評価する書き込みも一杯いただいた。だから、ドラマ中盤にさしかかってからもっと面白くなるだろうと、(そいうドラマはたくさんあるので)『ゴッドハンド輝』に記者も少しは期待はしていた。しかし、すでにTBS系”土8”の話題は、キムタクに移っている。

愛ちゃんや、かすみちゃん、やべっち寿司に夢中になって『ゴッドハンド輝』をおろそかにした記者も悪いが、『ゴッドハンド輝』の面白さがまだ伝わらないうちに、次の木村拓哉の主演ドラマの話題が大きくとりあげられているのはいささか輝に失礼ではないか。
しかも、制作費が雲泥の差。
「豪華すぎるレギュラー陣に加え、毎回ゲストが豪華な誰々でどうのこうの・・・・。」といった話題がネットでもあちこち。終了後、翌週に始まるのもなにか落ち着かない。
これじゃあ、『ゴッドハンド輝』は、キムタクの『華麗なる一族』が始まる前の『鉄板少女アカネ!!』と同じ状態。TBSにとって特別行事の“キムタク様”ドラマを豪華にする為に、前クールドラマの予算を削り、わざわざショボク見せる汚い手法か。

しかもフジテレビ系の『CHANGE』よろしく、スタートを他と遅らせるやり方。まったく、自分を実力以上に演出するキムタクには脱帽だが、なんかスッキリしない。

こうなったら『華麗なる一族』の視聴率を一瞬追い抜いた『花より男子2(リターンズ)』のような元気な視聴率を、同じ松本潤のTBS系金曜ドラマ『スマイル』で(『ゴッドハンド輝』じゃ無理だから。)とってほしいものだ。今回はそれも少々厳しいが。

ゴッドハンド輝』は、何だったのか?“キムタク様”のドラマの前ふりか? いや、かませ犬か? せっかく変な髪形でがんばった平岡祐太はこれで浮かばれるのか? 大事な本編をあんまり見てなかった記者が言うのもなんだが、あと1回の『ゴッドハンド輝』。なんとか楽しく見る方法はないものだろう?

記者も大好きなテレビ誌『テレビブロス』(東京ニュース通信社)に、視聴者のオススメな『ゴッドハンド輝』の楽しい見方が載っている。それは、『ゴッドハンド輝』を「“ウルトラマン”として見る。」というもの。ときどき展開する宇宙的なシーンの違和感が無くなるそうだ。

後続のキムタク・ドラマに蹴り飛ばされた『ゴッドハンド輝』。その最期をしかと見届けてあげたい。
(編集部:クリスタルたまき)

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