8年振り、横綱同士の優勝決定戦となった大相撲初場所千秋楽。優勝決定戦の末、白鵬を破り、優勝を飾った朝青龍が、同日のNHK「サンデースポーツ」に生出演、その心境を語った。

3場所休場からの復帰で進退をかけた初場所となったが、終わってみれば朝青龍場所と言われるほどの大盛況となった初場所での優勝に、「嬉しいっすね。自分の力を出し切れない。自分らしくない。そんなのばっかりだったので、優勝して消しましたね」と笑顔をみせた朝青龍は、「正直、どこまで勝てるのかっていう自信はなかった。場所が始まる前の稽古でもいい結果はでなかったんですけど、とにかく基本動作、四股と摺り足とかをやりながら新大関の日馬富士と稽古ができた」とその勝因を語った。

しかし、場所前のけいこ総見では、いいところなく引退勧告という屈辱も味わったが、戦前の心境を聞かれると、「そうですね。もう後がないな。正直。これで出来なかったら、サッパリしようと思ってましたよね」と苦悩を吐露。それでも、「(今は)まだまだいけるんじゃないかっていう気持ちですね」と続けた。

また、今回の優勝で、歴代優勝回数23回で単独4位となった朝青龍は、「帰ってきたってことですね。今年は頑張っていきたい。若干28なんでね」と終始喜びに満ち溢れたインタビューとなった。