22日に行われたリーガ第12節、対レクレアティーボ戦で辛勝ながらも勝ち点3を獲得したレアル・マドリーだが、この試合でチーム内得点王(9ゴール)のFWイグアインが左足首を捻挫し、負傷退場。スペインの“アス”紙によると、これでレアル・マドリーの今シーズンの負傷者は20人目となり、リーガで最もケガ人を出しているクラブであるとのことだ。ヨーロッパ内で見ても、チェルシー(26人)に次いで2番目の数字であるという。

 各クラブの負傷者は、リーガではセビージャ:17人、バルサ:13人、アトレティコ・マドリー:12人、バレンシア:10人、ビジャレアル:6人。またヨーロッパ内で見てみると、マンチェスター・ユナイテッド:17人、ユベントス:15人、バイエルン・ミュンヘン:13人、リバプールは12人、インテルは11人となっている。

 ケガ人続出の理由の一つには、サンティアゴ・ベルナベウの芝が挙げられると言われている。実際、チームの何人かはピッチの状態が悪いと不満も漏らしており、先週土曜日にはシュスター監督も「ケガの90%は試合中に起きている。原因を究明する必要がある」と示唆。クラブ側もベルナベウの南ゴールエリアの芝の一部の張り替えを行うなど、この件についてはすでに着手している。ピッチの状態は多くの監督が危惧するところであり、インテルのモウリーニョ監督も先月、キブやヒメネスといった選手のようにケガ人が続出しないよう練習場の芝をさらに短くするよう指示している。

 22日、ビジャレアルがホームで敗れ、セビージャ対バレンシアがスコアレスドローに終わったため、2位に浮上したレアル・マドリーだが、不安を拭い去ることはできてはいない。ファン・ニステルローイ、ディアラ、デ・ラ・レッド、ロッベン、カンナバーロ、イグアインと主力選手を欠くなど台所状況も厳しい。12月には上位チームとの直接対決3連戦(セビージャ、バルサ、バレンシア)が待ち受けるレアル・マドリーにとって、これ以上のケガ人を出すことは避けたいところだが…。

(スペイン通信)