薬物不正使用疑惑のクレメンスは、バイアグラ愛用者―。ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・デイリー・ニュース」紙の電子版は、薬物不正使用疑惑の渦中にいる元ヤンキースのロジャー・クレメンスが、ヤンキースタジアムのクラブハウスのロッカーに、バイアグラを常備していたと報じた。
 「彼は、少しばかり、うそ(White Lie)をついて、少しばかり、丸薬(Blue Pill)を服用していた)という書き出し。クレメンスは、「スポーツ界に蔓延している、もう1つの“パフォーマンスを高めるドラッグ”、すなわち、バイアグラの恩恵を受けていたということが明らかになった」と、同記事は続けている。
 「情報通によると、クレメンスは、ビタミン剤のレベルが張られたボトルの中に、ダイヤモンドの形をした薬をしのばせて、ヤンキースタジアムのロッカーに隠し持っていた」というもの。同記事によると、「処方箋なしで買えるビタミン剤と、ホットな薬を摩り替えて、ロッカーに隠し持っている選手は多い」という。
 同記事は、1998年から市場に出ているバイアグラには、高地で競技する選手の忍耐力を高めたり、酸素や栄養、パフォーマンスを向上させる薬物の効果を更に高める効果があるというが、MLBから規制されているわけではないと指摘。しかしながら、世界反ドーピング事務所は、バイアグラが、スポーツ競技の中で、不正となりうるか調査しているという。マイアミ大、タフツ大、メリーウッド大の調査員は、バイアグラが、競技能力を高めるかどうか結論を出そうとしていると、同記事。自転車競技では、先月、イタリアのレースで、アンドレア・モレッタ選手が、父親の車の中に82錠のバイアグラを持っていたことを国家警察に見つかった後、出場停止処分になった、と同記事は伝えている。