例年カルチョ・シーズンは、前季のスクデット・チームとコッパ・イタリア覇者によるイタリア・スーパー杯によって幕を開けるが、来季はアメリカ・NYでの開催となることが濃厚だ。米マネージメント会社「Sport Image」による誘致活動が実り、インテルとローマ、2チームとも合意し、あとはリーグ承認を待つばかりになっている。遠隔地開催のためNYへの移動は特別チャーター機によって、呉越同舟となるようだ。

 8月24日の試合は当初マイアミ開催が有力視されていたが、NYは歴史的にイタリア系大規模移民コミュニティを抱え、集客の面から見てうってつけ。近年のMLS人気はイタリア系のみならずヒスパニック系など移民層が支えていることは周知だ。会場となるジャイアンツ・スタジアムは満員の観衆で埋まるだろう。アメリカ4大スポーツの選手年俸額を見ても、米国市場の大きさはいまだに際立っている。Sport Image社はさらに欧州スーパー杯、コンフェデレーション杯の米国誘致も視野に入れているという。