今シーズンからリバプールに加入し、プレミアリーグで15ゴールを記録しているFWフェルナンド・トーレス。シーズン20ゴールを視野に入れるスペイン代表FWだが、イングランド人DFの激しいプレーについて、「スペインでは経験したことがない」と語っている。

 2日にボルトン戦を控えるトーレスは、ここ9試合で9ゴールを記録。リバプールでは、1995-96シーズンにロビー・ファウラー(現カーディフ)が達成して以来となるシーズン20ゴールにあと5ゴールと迫っている。しかし、プレミア挑戦初年度で結果を残しているスペイン代表は、イングランド特有の激しいフィジカルコンタクトについて指摘。「まだまだ学ぶべき所は多い」と語っている。

「イングランドには強靭たディフェンダーが多い。ただ、ずいぶんと慣れてきたよ。ゴールも決めることが出来ているし、フィジカル面でも対応できるようになってきた。本当のことを言うと、スペイン時代はこんなに激しく削られることはなかったけどね。それでも、イングランドのプレースタイルに適応できて嬉しく思うよ」

 移籍初年度から結果を残すトーレスに、ラファエル・ベニテス監督も賞賛を惜しまない。同郷のストライカーがさらなる成長を遂げると確信しているようだ。

「フェルナンドは一年目から素晴らしい結果を残している。ケガ無くこの調子を続ければ、もっとゴールを記録できるだろう。我々がフェルナンドを獲得したのは、彼の能力がプレミアリーグでも十分に通用すると信じていたからだ。彼はまだ若いし、まだまだ成長できる。そもそも彼がイングランドのDFを怖がるような選手だとは思っていなかったよ」

 先週のミドルスブラ戦でハットトリックを記録したトーレス。1.48試合に1ゴールという得点率は、リバプール時代のマイケル・オーウェン(1.91)やロビー・ファウラー(1.83)の記録を超えている。デビュー・シーズンで鮮烈な活躍を披露しているスペイン人ストライカーは、早くもリバプールの歴史にその名を刻もうとしている。

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