今シーズンのリーガで相手からのファールを受け、ピッチに倒れる時間が最も多いのは、バルセロナのメッシでも、アトレティコ・マドリーの“クン”アグエロでもない。ヘタフェのナイジェリア代表FWイケチュク・ウチェだ。ウチェがボールを受けると、相手は激しいファールを仕掛けて来る。彼はすでに50回ものファールを受けているのだ。

 ウチェは、19分間に1回の割合でファールを受けている計算となり、10枚のイエローカード、2枚のレッドカードを誘発している。

 顕著だったのは先週末に行われたアウェイでのオサスナ戦。ウチェへのファールでオサスナのミゲル・フラーニョ、プニャル、クルチャガ、モンレアルの4選手にイエローカードが出され、クルチャガは2枚のイエローケードで退場となったが、2枚ともウチェへのファールだ。

 今シーズン、これまでのリーガ11試合でいずれも先発出場しているウチェだが、ゴールはたったの1ゴール。しかし、0-2で勝利を収めたオサスナ戦での1点目はウチェへのファールで得たPKによるものだ。ヘタフェは、ウチェへのファールによるカード、FKのチャンスを活かすことを知っている。FWとしてゴール数は少ないウチェだが、違う形でチームに貢献しているといったところだろうか。

(スペイン通信)