もうすでにご存知かと思いますが、1セント硬貨のペニーは製造原価が1.74セント、5セント硬貨のニッケルは8.74セントかかります。米紙ニューヨーク・タイムズによると、米造幣局ではコイン鋳造する金属の構成を変えたり、コインを溶かす、輸出するなどを禁じることを検討しています。

 ―以下は記事の引用―
(新たな規制は、一定量を超えるペニーやニッケル硬貨の輸出を禁じるもの。観光客や貨幣収集家は例外だが、硬貨が溶かされて再利用されたり、経済的に利得を上げる国への輸出禁止を検討しているようだ)

  違反者は最高1万ドルの罰金と5年以下の禁固刑となるようです。

  貨幣の鋳造は遡ることローマ時代、インフレを抑える目的などから変化してきました。金や銀の硬貨も銅や亜鉛など安価な金属が加えられましたが、法的には価値は一緒です。このため悪貨が良貨を駆逐することになるのです。悪貨が流通するともちろん硬貨のコストも同じではなく、インフレを招き、帝国の滅亡への道に至ったのです。

  昔のアメリカでは、1オンスの金貨は額面通り50ドル、1オンスの銀貨は1ドルだったが、いまでは市場価格換算で金がオンス当たり約630ドル、銀が約14ドルに跳ね上がっていますね。いま100歳の方は、この額面をいぶかしくお思いになられるでしょう。

  多分、そのうち新しいペニーやニッケルが流通することになると思いますが、行く行くは硬貨が消えてしまったり、プラスチックになるなんてことがなければいいですが。


■オリジナル記事:Pennies Worth More than a Penny

■ブログ: マイ・ファースト・ミリオン・アット33(My 1st Million At 33)(2006年12月26日付)より

■筆者: フルーガル(frugal 1stMillionAt33)氏:

  マイ・ファースト・ミリオン・アット33では、フルーガル氏が富を手に入れる道のりに必要なアイデアや、思索を提供する。

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