最近の初耳学は、「林先生」分が足りない!? 学院シリーズ推しにくすぶる不満
2019年4月14日に放送された「林先生の初耳学SP」(MBS/TBS系)が視聴者の間で話題だ。
この日は、「怒りと涙の三大授業SP」と銘打ち、予備校講師の林修さん(53)、モデルのアンミカさん(47)、アナウンサーの古舘伊知郎さん(64)の3人をそれぞれメインとする特集をオムニバス形式で統合したスペシャル回を放送。林先生は「林先生が今一番会いたい教育者と対談」、アンミカさんは「アンミカ先生が教えるパリコレ学2」、古舘さんは「古舘伊知郎と高学歴ニートが大激論」にそれぞれ登場したが、視聴者から上がったのは、「林先生の初耳学が少なかった」という不満だ。
本来の「初耳学」の尺は短く
この日の番組は、通常放送では1時間の「林先生が驚く 初耳学!」のスペシャル版で、放送時間は2時間。その区分は、林先生、アンミカさん、古舘さんの3人のコーナーに、それ以外の特集が随時差し挟まれるという構成だった。
その中で、林先生は「林先生が今一番会いたい教育者と対談」を担当。東京・麹町の千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長と中学教育の改革について対談。「宿題の廃止」「定期テストの廃止」「クラス担任制の廃止」という斬新な改革について意見交換を行った。その一方で、スペシャルということもあってか、通常放送で放送される初耳学に割かれた時間は少なめで、この点に視聴者の不満が噴出している。
あるユーザーは、「学院シリーズなんていらないよ...今までみたいに林先生の初耳学やってよ」と、特集部分が初耳学を圧迫していると苦言。「学院シリーズ」とは、通常の「初耳学」とは別枠のVTR撮りのコーナーで、林先生ではない別の講師が講座を担当。これまでに「アンミカ先生が教えるパリコレ学」のほかに、「絶対キー局!吉川美代子先生の女子アナ学」が放送された。
なお、この日は「ピアノの鍵盤が88個よりも多くならないのはなぜ?」と、通常放送時のような初耳学が披露されるシーンもあったが、やはり、放送時間中における尺は微々たるものだった。
番組のテイストが変わり始めている!?
また、
「だからさぁ、学院シリーズいらないってばさ。パリコレ学やっと終わると思ったのに、また学院ものの新企画? もう林先生必要無いじゃん」
と、林先生の扱いが軽くなってしまっているとの指摘も。また、「パリコレ学って2回目だから、正確には初耳学じゃないんじゃね...?」と、番組の趣旨に当てはまらないとする指摘も上がった。ほかにも、「パリコレ学」について、絶対的な指導者と、それに必死についていこうとする受講者の姿というコーナーのテイストが、かつて放送されていた「ガチンコ!」(TBS系・2003年放送終了)の「ガチンコファイトクラブ」に似ているとの指摘も出るなど、番組のテイストが変わり始めているのでは、とする声も上がった。
なお、同番組は4月7日、3月31日、3月24日は別のスペシャル番組で放送を休止しており、その前回となる3月17日と3月10日も「パリコレ学」がメインで放送されており、真の意味で通常放送だったのは3月3日が最後。このため、視聴者からすると、ずいぶんと「初耳学分」が不足していることになる。このため、前述のような不満が噴出したのだろう。
「学院シリーズ」自体の評判は決して低くないが、一方で林先生が次から次へと「初耳学」を斬って捨てる姿も、そろそろたっぷり楽しみたい――そんな視聴者も多いようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)