前園真聖

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16日放送、毎日放送「戦え!スポーツ内閣」に、元サッカー日本代表でタレントの前園真聖が出演。ワールドカップを前に電撃的な監督交代に踏み切った日本サッカー協会に苦言を呈した。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、西野朗氏に代表を託した日本サッカー協会。かつて西野監督の下で「マイアミの奇跡」を演じた前園は、「選手目線で考えてくれる人なので、選手としてはやりやすい。ただ、自分の考えも持っていて、そこのバランスが取れる監督」と評している。

実際、1996年のアトランタ五輪でブラジルを倒した「マイアミの奇跡」では、自分たちのサッカーを貫きたい選手たちが意見を言う環境をつくってくれたが、「守備的にならざるを得ない」と判断し、分析映像なども使って選手を説得したという。

西野監督が兄貴肌であると同時に「怒ったら怖い」と明かした前園は、意見を強く主張した中田英寿氏をメンバーから外すなど、チームに必要なことなら“鬼の采配”も辞さないとコメント。ハリルホジッチ監督との違いについては、自分のやりたいサッカーに選手を当てはめる前任者と違い、西野監督が選手を生かすサッカーを先に考えるとし、少し真逆のタイプと解説した。

外国人監督と日本人監督はどちらが適任なのか。前園は、1998年W杯予選やイビチャ・オシム氏が急病に倒れたとき、そして今回と、サッカー協会が「大事なときに必ず日本人に頼んでいる」と指摘。「何かあった時に日本人に監督を頼むのだったら、最初から頼めって話」と力説する。

日本人監督に4年間を託し、そこからまた評価して変えればいいという前園は、これまで様々な外国人監督が「いろいろな要素を日本のサッカーに入れてくれた」とコメント。「そろそろ指針みたいな、日本サッカーはこういうのでやりますよというのを、協会が示したほうがいい」と主張した。

いまだに何が日本のサッカーか「パッと出てこない」と指摘する前園は、協会が示さない限り「方向性が決まらない」と指摘。「自分たちの信念みたいなのが、あるようでない」と、サッカー協会が行き当たりばったりの対応をしていると一刀両断した。

舌鋒鋭く協会を批判した前園だが、周囲から驚かれると、「でも協会は協会なりに頑張ってますから…」と最後はしっかりフォローを入れた。