錦織圭【写真:Getty Images】

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完全復活へ汗流す日々、現地ベルギーで話題「なぜここでリハビリをしているんだ?」

 男子テニスの世界ランク15位・錦織圭(日清食品)は右手首の腱損傷のため、8月から今季残りのツアーを欠場。かつての女子世界1位の名手キム・クライシュテルス(ベルギー)が設立したアカデミーでリハビリに励んでいるが、現地ベルギーで「なぜここでリハビリをしているんだ?」と話題を呼んでいる。

「トッププレーヤーのケイ・ニシコリは、いかにしてリンブルフでリハビリすることになったのか?」と特集したのは、ベルギー地元紙「ニウスブラッド」だ。

 記事は、錦織が5週間にも渡り、ベルギーのリンブルフ州ブレーの「キム・クライシュテルス・アカデミー」でリハビリに励んでいると紹介している。

 グランドスラムで計4勝、今年に国際テニス殿堂入りを果たした女子の名手、クライシュテルスがプロ選手を目指すタレント育成のために設立した、いわば“虎の穴”のアカデミーこそが、完全復活のために選んだリハビリの舞台だった。

“虎の穴”施設が擁する専門家とは? クライシュテルスも錦織を激励

 錦織は8月にシンシナティで行われたW&Sオープン開幕前の練習で右手首の腱を損傷。様々な専門家の診断を受けた結果、手術はせずに、保存治療を選択していた。

 クライシュテルス・アカデミーでは、右手首の人体の治癒力を最大限に生かすオステオパシー医学の専門家、サム・ヴェースレジャース氏の治療を受け、腱の自然治癒を促進するためにベルギーを選択。クライシュテルスもリハビリ中の錦織を激励したという。

 アカデミー長のカール・マーズさんは「彼を迎えることができたのは喜びです。彼は謙虚でした。プロとして取り組んでいました」と説明したという。

 リハビリの日々にも謙虚なプロ精神を示したという錦織。今季は故障に泣き、無冠に終わったが、来季こそは完全復活を果たしてくれるはずだ。