偉大なクラッキとして名を馳せたロナウジーニョ。今度は歌手として世界を驚かせるものを提供してくれるようだ。 (C) Getty Images

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 世界中のフットボール・ファンをその技巧で魅了してきた元ブラジル代表のロナウジーニョ。そんな稀代のクラッキが今度は自身の歌声でファンを虜にしようと、3月21日に歌手デビューを飾った。
 
 2015年にフルミネンセ(ブラジル)を退団して以来、無所属となっているロナウジーニョは、正式な現役引退は表明していないものの、いまやセミリタイア状態。ただ、頻繁にチャリティーイベントに参加するなど、その存在感はいまだ健在だ。
 
 ロナウジーニョは無類の音楽好きとして知られ、これまでもラップやレゲエなど複数のアーティストのミュージックビデオに出演。昨年9月には「音楽と関連した新プロジェクトを考えている。音楽はずっと好きだから、他の仕事よりも多くの時間を割いている」と本格転身をほのめかしていた。
 
 そんなロナウジーニョは、自身37回目の誕生日となる今年3月21日に自らのYouTubeアカウントを更新し、『Sozinho』をリリースしたのだ。
 
「孤独」を意味するタイトルがつけられたこのシングルは、ロナウジーニョ名義では初となる一曲で、本人は「ありがとう!友よ」とファンへの感謝を口にしている。
 
 ゆったりとしたソフトサンバ調のリズムで、自身のキャリアを歌ったロナウジーニョ。曲中では、「初めて孤独。その孤独を越えて、強さと信頼を持ち続ける」と意味深な言葉を残している。

 いずれにしても、歌手として本格的な活動をスタートさせたロナウジーニョが、フットボーラーとしてピッチに戻ってくる日はもうないのかもしれない。少し寂しい気もするが、アーティスト活動への興味は尽きない。