現職の警官ここだけ話。白バイの速度計測、実はチョー適当だった
白バイのスピード違反取締り。違反した自分が悪いのは重々わかっているけど、正直納得いかないことありませんか?この疑問をメルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』の著者・ジャンクハンター吉田こと吉田武さんが、現職の交通機動隊員に思い切ってぶつけてみたところ、驚くべき答えが返ってきました。速度をちゃんと計っていないって…一体どういうこと!?
交通機動隊員から答えづらい話を色々聞いてきた
●前回の記事「現職の警官ここだけ話。職務質問されやすい人の特徴は「服装」だった」の続き
吉田:なんだかなぁ。トラック真後ろに白バイが尾行するような形で隠れていた。そして捕まえるべく、トラックの脇へ車線変更して赤色灯回しながら速度あげて追跡。うーん、納得行かないんですよね。
Sさん:じゃあ吉田の意見は?
吉田:まずこのケースですと、あきらかに200メートル追尾してないですよね。さらに赤色灯を回しての追尾も重要となるはずですし、何か色々と粗探ししてしまうと……っていうか不服申し立てして裁判したらドライバーが勝ててしまう気がするんです。
Sさん:こういう場合は水掛け論になってしまうので、背後からの追尾で速度違反の取り締まりに納得行かないようであれば常にクルマの後ろにもバスと同じようにドライブレコーダーを装着することをオススメする。
吉田:え? 何が言いたいんですか?
Sさん:映像として証拠が残ってないから白黒つけるのが難しくなる。最近はドライブレコーダーのおかげで裁判時には証拠として映像の提出とか普通にされているからさ、追尾での取り締まりに対して不服申し立てで勝つためには後ろにもドライブレコーダー付けるべきってこと。
吉田:前だけ付けていれば大丈夫っていうよりも、面倒かもしれないが証拠が重要になるんで、後ろにもドライブレコーダーがあったほうが、白バイの追尾とかもしっかり規則通りに速度違反の取り締まりをやるようになるって意味ですよね?
Sさん:俺のクチからは言いづらいが、結構白バイ隊員って速度超過で捕まえる際、計測はマジメに計ってないことが多いのも事実。自分自身が加速した時の速度を記録することが殆ど。そういう意味では捕まった現場で不服申し立てすると良い。
吉田:そう言われると余計に後部から撮影するドライブレコーダーが欲しくなりますねぇ。
Sさん:徹底している人は前後左右にドライブレコーダー付けているからね。
吉田:左右って意味あるんですか?
Sさん:どうなんだろ?(笑)
吉田:そういえば、後部撮影用のドライブレコーダーを付けた人から伺った話しなんですけど、後続車からもわかるようにドライブレコーダーを付けた途端、背後からクルマを煽られることがなくなったって言ってました。
Sさん:そりゃそうだろ。後続車の運転者の顔が記録されているから煽る行為なんて恥ずかしいだけだしな。そういった部分も含めて、前だけじゃなく後ろにもドライブレコーダーを装着するとマイナスなことはないので用心したい人は付けるべき。
吉田:事故に遭遇して初めてドライブレコーダーの必要性を痛感します。
Sさん:最近のドライブレコーダーは駐車中にも録画できるものもあるからな。かなり需要あるそうだぞ。エンジン切っていてもちょっとの振動がクルマにかかるだけで10秒とか20秒とか自動的に電源が入って記録する。全部のドライブレコーダーにそういう機能が付くと防犯対策になるのだが、まだそこまで技術的なのかどうか知らんが全体的な普及には達してないのが現状。
吉田:僕もニュービートル カブリオレ乗っていた時に、赤羽に駐車していたら4輪全部真横から穴を開けられて、さらにボディには釘みたいなので一周傷を付けられて60万円近く修理費で痛い思いしました。ドライブレコーダーを付けていたら犯人特定できたんですけども……。
Sさん:あー、なんか昔、そんな話をしてたっけな。確かJAF呼んでうんたらして大変な思いしたとか。
吉田:そうです。あの時です。赤羽はそういうクズが多いんで残念でたまりませんよ!
Sさん:え? 吉田って赤羽出身じゃなかったっけ?
吉田:そうなんですけども……高校の頃からバイクに対してもイタズラされたり日常茶飯事でした。
Sさん:例えば?
吉田:ションベンを引っ掛けられたり、タイヤの空気を抜かれるのは日常的だったり、ミラーが左右とも盗まれたり、シートにカッターか何かで大きな傷を付けられたり、さらにディスクブレーキの盤面にサラダオイルだったか、油を塗られてしっかりとブレーキが効かず、危うくイタズラした奴に殺されるところだったりと、思い出したらキリがないです。
Sさん:赤羽って民度低い住人多いんだな。西が丘の交通機動隊勤務時代もあったけど、逃げるバイクが多かった記憶は鮮明に覚えてる。
吉田:すんません。僕も高校の頃は白バイから逃げたりしましたが、1度しか逃げ切れませんでした。
Sさん:お前バカか(笑)。でも1度だけでも逃げ切れたのは凄いな。警官の俺が褒めるのは大問題かもしれないが、特訓している白バイ隊員は小回りも上手だし逃げ切るのは9割不可能だぞ。
吉田:その1割だったのかもしんないです(苦笑)。
Sさん:ちなみにどうやって逃げ切った?
吉田:これメルマガに掲載しちゃうんですよ。こんな話しちゃっていいんですか?
Sさん:今と昔じゃ吉田だって人間的に変わったんだろうから参考までに聞いておきたいわけよ。だって俺から90分とか120分とか呑みながら聞いた話をネタに記事にするわけだろ? 俺からも質問させなさい!
吉田:うぇーーーー。昔の吉田はモラルが低かったってバレてしまうじゃないですか(苦笑)。
<次回へ続く>
image by: zomby / Shutterstock.com
メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』
著者/吉田武
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出典元:まぐまぐニュース!