SIMフリースマートフォン(スマホ)が増えている。その中でも価格優先で本体価格2万円以下の注目モデルをピックアップしてみた。2万円以下でもLTE対応モデルを選べるほか、1万円以下のモデルもある。

低価格ながらLTEや5GHz帯Wi-Fi対応など、手堅い機能が魅力
プラスワン・マーケティング「Priori3 LTE」

「FREETEL(フリーテル)」ブランドでSIMフリースマホを展開するプラスワン・マーケティング。手ごろな価格のモデルを数多くラインアップしているが、その中でも低価格でありながら、手堅い機能を備えるのが「Priori3 LTE」だ。480×854表示に対応する約4.5型液晶ディスプレイを備えたボディに、メディアテックのクアッドコアCPU「MT6735M」(1.0GHz)、1GBのRAM、8GBのROMを搭載。OSには「Android 5.1」を採用する。価格.com最安価格は13,040円(2016年1月6日時点)

通信性能を見ると、LTEではバンド1/3/8/19に対応しており、NTTドコモ系のSIMカードとの相性がよい。また、このクラスとしては大容量の2100mAhのバッテリーを搭載。連続通話時間約650分、連続待ち受け時間約216時間というスタミナも美点だ。電池パックの交換が可能なのも見逃せない。なお、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/nに対応で、5GHz帯も利用できる。

本機は、低価格機ながらバランスのとれた性能を備えているといえるだろう。

大容量バッテリーや5GHz帯対応のWi-Fiなど実用的な機能を備えるPriori3 LTE

16GBのストレージを搭載、5点のマルチタッチに対応するLTE対応機
UPQ「UPQ Phone A01X」

価格と洗練されたデザインで注目を集めた「UQP Phone」が2世代目に進化した。基本スペックは変わりないがROMの容量が8GBから16GBに倍増されている。このクラスでは16GBのROMは貴重だ。価格.com最安価格は15,984円(2016年1月6日時点)。

480×854表示に対応する約4.5インチ液晶ディスプレイが5点のマルチタッチに対応したのも強化点で、地図アプリやゲームなどマルチタッチ必須のコンテンツも扱いやすくなった。CPUは、メディアテックのクアッドコアCPU「MT6735」(1.3GHz)で、1GBのRAMを組み合わせている。OSは、Android 5.1だ。通信性能は、3Gではバンド1/19に、LTEではバンド1/3/19/28に対応する。

本機は、16GBのROM搭載により、製品の完成度が高められ、より実用的な1台へと進化している。

16GBのROM搭載はこのクラスでは貴重。マルチタッチ対応で地図やゲームなども使いやすくなった

16GBのROM搭載はこのクラスでは貴重。マルチタッチ対応で地図やゲームなども使いやすくなった

ライバルより高精細なqHD表示に対応する、LTE対応モデル
ジェネシスホールディングス「GM-01A」

約4.5インチの液晶ディスプレイを備えたSIMフリースマホ。ディスプレイは540×960のqHD表示に対応しており、競合する製品と比べると画面解像度が高い。価格.com最安価格は15,800円(2016年1月6日時点)。

CPUは、クアルコムのクアッドコアCPU「Snapdragon 410 MSM8916」(1.2GHz)で、1GBのRAMおよび8GBのROMを組み合わせている。OSはAndroid 5.1だ。通信性能は、3Gがバンド1/9/19(6を内包)に、LTEはバンド1/3/8/19に対応する。

qHD表示に対応するディスプレイを搭載。ライバルと比較して高精細な表示性能が自慢だ

qHD表示に対応するディスプレイを搭載。ライバルと比較して高精細な表示性能が自慢だ

Android 5.1搭載で1万円以下! FOMAネットワークに強い
コヴィア「FLEAZ NEO」

SIMフリースホでも1万円以下の製品はかなり選択肢が少ない。そんな貴重な1台である「FLEAZ NEO」は、480×800表示に対応する約4.0インチ液晶ディスプレイを搭載する小型モデルだ。画面サイズや解像度はミニマムだが、擬似ではない2点のマルチタッチに対応しており、ピンチインおよびピンチアウトによる画面の拡大や縮小がスムーズに行える。直販サイトでの価格は9,800円(税別、2015年1月6日時点)。

処理性能を見ると、メディアテックのクアッドコアCPU「MT6580M」(1.3GHz)を採用し、1GBのRAMと8GBのROMを組み合わせて、Android 5.1を動作させている。通信性能としては、3Gのバンド1と6に対応しており、NTTドコモのFOMAおよび郊外に強いFOMAプラスエリアで利用できる。

約4.0インチ液晶ディスプレイを備えた小型モデル。1万円以下だが、NTTドコモのFOMAのエリアをフルカバーする

予備機にぴったりの価格優先モデル!
日本エイサー「Liquid Z200」

発売が2015年1月と少々旧型に属するが、価格.com最安価格6,980円(2016年1月6日時点)の低価格モデル。現在市場で正規販売される新品のスマートフォンとしては屈指の安さだ。

ディスプレイは480×800表示に対応する約4.0インチ。CPUにはメディアテックのデュアルコアCPU「MT6572M」(1.0GHz)を搭載する。RAMは512MB、ROMは4GB、OSは「Android 4.4」で、必要最低限のスペックと言える。通信機能も3Gオンリーで、対応バンドはバンド1のみ。NTTドコモのFOMAプラスエリアには対応していない。

性能はかなりミニマムで、通信可能な場所や用途も限られる。本機を選ぶ場合は、こうしたハードウェアに起因する制限をよく理解したほうがよいだろう。バックアップ用やサブ機として活用したいところだ。

必要最低限のスペックではあるが、価格.com最安価格6,980円(2016年1月6日時点)という安さは魅力的。サブ機としてならまだ十分に使えそうだ


>> 2万円以下で買えるSIMフリースマホ5機種 の元記事はこちら