3年ぶりにウインブルドンの会場に足を踏み入れた時、錦織圭は「いろんなものが変わりすぎていて、取り残されている感じがした」と言う。大会開幕を翌日に控えた会見室。そのメディアセンタービルそのものが、3年前にはなかったものだ。伝統を謳うウインブルドンではあるが、『聖地』と敬われる格式や威厳は、実は常に細やかに手を加えることで保たれている。その変化を瞬時に感得した事実が、錦織が最後にこの地を訪れてから