15年目の新聞記者に突然訪れた「腎不全」という宣告。人工透析を受けながら亡くなった人の腎臓の提供を受ける『献腎移植』を待つか、生きた人から提供を受ける『生体腎移植』にするかの選択に迫られた彼に対し、妻と母は寸分の迷いもなくドナーを申し出る。家族の支えと自身の葛藤の中で、移植への道を模索してゆく。※本稿は、倉岡一樹『母からもらった腎臓生体臓器移植を経験した記者が見たこと、考えたこと』(毎日新聞出版)