1990年代の中国・北京では、犬の飼育が禁じられていた。摘発された場合、有無を言わさず、飼い主の目の前で殺処分することもあった。しかし2021年11月、中国の江西省で、新型コロナウイルスの流行防止措置としてペットを殺処分する事例が相次いだ際には、世論の激しい批判を招いた。アニマル・ウェルフェアという考え方が浸透した今の中国で、動物に対するひどい扱いは社会にとって受け入れがたいものになりつつあるのだ。ところが