韓国商業銀行・朝鮮半島新経済研究センターのイ・ユジン研究委員が2018年に発表した論文によると、北朝鮮全土には朝鮮中央銀行の支店が9店舗、地方商業銀行は210店舗がある。しかし、銀行を利用する人はほとんどいない。信用もなければ、利用する価値もほとんどないからだ。それどころか、銀行に預金すると国に奪われるというのが、国民の間で半ば「常識」となっている。1990年代、国の財政難を解消するために預金の奨励が行われて