北朝鮮の肥料製造能力は年間224万9000トン(韓国統計庁のデータ)。一方、北朝鮮で1年間に消費される肥料の量は155万トン(農業専門家の推計)だ。計算上は70万トン近くが余る計算になるが、現実は全く異なる。北朝鮮で1年間に生産できる肥料の量は50万トンに過ぎない。つまり、需要の3分の1しか生産できていないのだ。そのため、肥料工場の周辺では各地の協同農場から担当者が数カ月間、肥料の受け取りを待ち続けるという光景が見