財務省の決裁文書改竄、事務次官のセクハラ辞任、東京医科大学への子息の裏口入学……。役所の不祥事が止まらない。元厚労次官で、「郵便不正事件」に巻き込まれた経験を持つ村木厚子氏は「改竄は私の経験でも聞いたことがない。前代未聞で信じられないこと」と驚く。さらに、「日本型の組織、特に役所は世間との自分たちとの“物差しのずれ”に気づけない」と指摘する――。※本稿は、村木厚子『日本型組織の病を考える』(角川新