最高裁で6月1日、判決が言い渡されたハマキョウレックスと長澤運輸の2つの労働事件。ハマキョウレックスの訴訟では、正社員と非正社員の手当の格差の一部が不合理と判断され、長澤運輸の訴訟では、定年後の正社員と非正社員の賃金格差が不合理かどうかは、賃金項目ごとに個別に考慮すべきだと判断された。最高裁判決をどう見ればいいのか。企業にどのような影響を及ぼす可能性があるのか。使用者側の立場から労働問題を扱う倉重公