アップルが電気自動車を作ってるかも知れない
一年にわたって数百のスタッフを投入したというのは只事ではない
噂が飛び交う中、アップルがTeslaと戦うために電気自動車の開発を考えているという証拠が出てき始めた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週金曜、アップルで「Titan」と名づけられたプロジェクトが去年あり、それに数百名のスタッフがアサインされたと報じている。
もちろん、WSJは「アップルは自動車の方には進出しないと決めたかもしれない」と述べており、プロジェクトの過程で得られたバッテリーや電子技術などはアップルの他の取り組みにおいて有用であると付け加えている。しかしまた、内部者によるプロジェクトのサイズや投入されたスタッフは、アップルの取り組みが真剣なものであることの現れだというコメントも載せている。
アップルの幹部たちも最近、オーストリアでカナダの自動車委託、Magna Internationalなどとコンタクトを取ったと伝えられている。
アップルでiPodおよびiPhoneのデザインの指揮を行った製品デザイン部の副社長 スティーブ・ザデスキーがこのプロジェクトに参加しているとも伝えられている。ザデスキーはかつてフォードでエンジニアとして働いていた。またWSJはアップルがメルセデス・ベンツ北米 R&D部門の元CEO ヨハン・ユングワースを雇い入れた事も指摘している。
この件に関する噂は2週間ほど前から出回り始め、サンフランシスコのCBSはベイエリアを走る、精巧なカメラをルーフに詰んだ怪しいバンについて報道した。このバンはアップルが借りたものだということが明らかになり、テクノロジーアナリストのロブ・エンデールは、これはグーグルが進めている自動車プロジェクトに似たような取り組みの一環ではないかと睨んでいる。
しかし今の所、これはアップルの残念な出来のMapアプリを改良し、グーグルのストリートビューの様な機能を付与するための取り組みだとも考えられる。
そして数日前、アップルの社員だと称する者から匿名の投稿がBusiness Insiderに寄せられた。それによるとティム・クックおよびアップルは「世間をがらっと変え、Teslaが苦戦を強いる事になるようなプロジェクト」に取り掛かっているという。そしてその投稿の数日前、BloombergによってTeslaとアップルとの間でエンジニアやスタッフの引き抜き合戦が繰り広げられたことが報道された。
今の所アップルはこのレポートについて肯定も否定もしていない。もしこの噂が本当なら、ティム・クックが夏のアップル・デベロッパー・カンファレンスで、それに乗って現れることだろう。
トップ画像提供:Ferrari
Brian P. Rubin
[原文]