米アップル社のスマートフォンiPhone 4Sを使用していた中国人ユーザーがこのほど、5回連続で暗証番号を間違えたところ、45年経過しないと再入力できないとのメッセージが出現する騒ぎが起きた。中国メディア・銭江晩報が11月30日に報じた。(イメージ写真提供:(C)  Francis Dean/123RF.COM)

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 米アップル社のスマートフォンiPhone 4Sを使用していた中国人ユーザーがこのほど、5回連続で暗証番号を間違えたところ、45年経過しないと再入力できないとのメッセージが出現する騒ぎが起きた。中国メディア・銭江晩報が11月30日に報じた。

 記事は、このユーザーが暗証番号を5回連続で間違えた入力したところ、本体がロックされてしまい、画面上には「iPhoneがロックされました。2361万4974分後にもう一度お試しください」とのメッセージが表示されたことを紹介。

 2300万分、すなわち約45年ものあいだ、愛機の操作をすることができなくなった男性は、ほうぼうに助けを求めたがいずれも失敗。やむなく修理店へ持って行き、端末内のすべてのデータと引き換えに「文鎮化」(システムが復旧不可能な状態になること)を免れた。

 記事は、アップル社の技術担当者にこの件を伝えたところ「普通に使っていればこのようなメッセージが出ることはありえない。唯一考えられるのはシステムの改ざん」とし、このユーザーが端末を「脱獄」(アップル社の認可していないアプリケーションを動作可能にすること)していた可能性が非常に高いとの見解を示したことを伝えた。

 また、通常のアップル社製品では、5回までは連続で間違えても直後に再入力が可能で、6回目に間違えると次の入力まで1分、7回目は5分、8回目は15分、9回目は60分の待ち時間が必要となり、10回間違えるとロックがかかるようになっていると紹介した。

 このトラブルに対し、中国のネット上では「脱獄」を疑うよりも、「そもそもユーザーの端末がパクリ品なのでは」と疑うコメントが多く見受けられた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)  Francis Dean/123RF.COM)