日米野球第3戦では、MLB打線を5回パーフェクトに封じ込めた則本昂大 [Getty Images]

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 14年シーズンの“ファン自身が元気づけられた魂あふれるベストプレー”に贈られる「ジョージア魂賞」の表彰式が27日に都内で行われ、年間大賞には日本ハムの大谷翔平投手が選ばれた。

 大賞発表後には、候補にノミネートされた10選手に審査員である山田久志氏も交えたトークショーが行われ、楽天の則本昂大が、個人タイトル4冠に輝いたオリックスの金子千尋にライバル心を燃やした。

 則本はまず、来季から指揮を執る大久保新監督について「すごく元気な方で、練習中も『体調はどうだ』と投手のこともよく気にかけてくれる。楽しくできる予感がある」と印象を述べると、「今季の終盤は、金子(千尋/オリックス)さんと最多勝争いをしながら獲れなかったので、来年は獲りたい」と個人的な目標も口にした。

 これには同席していた金子も「(則本のことを)当然、意識はしてますけど、最終的に僕が上に立っていられるように頑張ります」とサラリ。すると再び則本が「いや、負けないっすよ」と笑顔で応戦した。

 則本は今季、12球団ダントツトップの9完投をマークし、イニング数もリーグで唯一の200イニング超え(202回2/3)と、最下位に沈んだチームの中で奮投。リーグ最多の204三振を奪い、勝利数も金子に次ぐ14勝で、防御率はリーグ4位の3.02だった。

 来季に向けては「実家に帰ったり旅行に行ったりしてゆっくり休みたい」と、まずは疲労回復を優先。その上で「チームが新体制なので、また一からアピールして競争に勝ち残っていきたい」と早くも気を引き締めていた。