UNIX系OSのシェルである「bash」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、Appleは脆弱性対策を行ったアップデートを現地時間9月29日(月)にリリースしましたが、今度はiOS 8の「全ての設定をリセットする」オプションにバグがあり、ドキュメントがiCloudから勝手に消されてしまうという事例が報告されました。

Bug in iOS 8's 'Reset All Settings' Option Also Erases iCloud Drive Documents - Mac Rumors

http://www.macrumors.com/2014/09/29/reset-all-settings-icloud-drive-bug/

これはMac Rumorsのフォーラムに複数のユーザーが書き込んだバグ。

Reset iPad settings and lost all my iCloud docs - MacRumors Forums

http://forums.macrumors.com/showthread.php?t=1787223



あるユーザーによると、iOS 8をインストールしたiPad 3の動きが遅かったため、いったん全ての設定をリセットすることにしたとのこと。この操作にデータの消去は含まれないはずなのですが、全ての設定をリセットしたところ、iWorkのデータが全削除されてしまったそうです。データが削除されてしまったユーザーは過去にiOS 8のバックアップをとったことがなく、iCloudには「ゴミ箱」などもないため、データの復元が不可能になってしまったと語っています。なお、同じバグの被害にあったユーザーの中には「iWorkのドキュメントは全削除されたけれど、他のアプリのファイルは無事だった」という報告をしている人もおり、全てのファイルが削除されてしまうわけではない様子。

「全ての設定をリセットする」オプションを選択する際には以下のように「データやメディアは消去されません」と明示されますが、それにも関わらずデータが消えてしまったというわけです。



Mac Rumorsがテストしたところによると、「全ての設定をリセットする」オプションを使うことで、iCloud Drive・iPhone・iCloud.com内の全てのiWorkドキュメントが削除されてしまうことが判明。Yosemiteのベータ版を搭載しているコンピューターと同期している場合は、そこからもデータが削除されるようです。ただ一度削除されてしまうと絶対に復元できないわけではなく、バックアップを取っている人や、Time Machineを使って復元できたユーザーもいます。



by Downloadsource.es Tutoriales y descargas gratis

全てのデータが削除される訳ではないとはいえ、バグの存在は深刻であるとして、現在、ユーザーらはAppleサポートとコンタクトを取ることで問題の解決に臨んでいます。