「パパはすごい!」が子育ての秘訣!脳科学おばあちゃんのアドバイス

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 「育児に正解はない」とはよく言われるが、それだけに勝手がわからず頭を抱えるお母さんが多い。
 デリケートな子育ての悩みだが、「脳科学おばあちゃん」として知られる久保田カヨ子氏は、著書『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』(ダイヤモンド社/刊)で子育ての悩みについてのヒントを与えてくれる。
 久保田カヨ子氏は、脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた「0歳から働きかける」久保田式育児法クボタメソッドを確立した。

 たとえば、言葉づかいだ。子どもの言葉遣いは親の教育や育つ環境に影響される。久保田氏は、特に子どもに対しては、ていねいな言葉遣いを心がけているという。言葉を正しく使うのは当然として、言葉を丁寧に発音させることも大切だという。
 言葉づかいを覚えさせるには、親だけでなく、祖父母の協力も不可欠だ。祖父母は、孫の教育に口出しするのではなく、言葉遣い、特に「返事を相手へわからせるように、ハッキリ完結させて伝える」よう指南役を買って出る。「たとえ相手が返事をしても、ハッキリ聞こえているかわからないから、相手の顔を見て、目の動きから判断することが大事」と教えるといい。

 また、子育てには夫婦の役割分担も欠かせない。
 スポーツを含め、体をダイレクトに動かす運動は父親が教え、五感をともなった感覚的なことは母親が教えるといい。このときこそ、父親は自分の運動神経を子どもに見せるチャンスだ。子どもに「パパ、スゴイじゃん!」と思わせることは、とても大切なことだと久保田氏は言う。運動における成功談や失敗談も「理解できる・できない」は度外視して、どんどん語りかける。男の子は父親の見えない部分にも興味を持つので、二足歩行ができる頃から意識して話しかけるといい。

 初めての子育ては、どうしていいかわからないこともあるはず。特にお父さんは赤ちゃんとの接し方に戸惑うことも多いだろう。その意味でも、本書で明かされている久保田氏の経験や育児法から学ぶことは多いはずだ。
(新刊JP編集部)