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角切りにしたトマトをいろいろな料理にかける“かけトマ”が主婦を中心に注目を集めているという。かけるだけの手軽さだけでなく、食卓に映える彩りのよさ、健康面がその要因のようだ。

生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研が20〜50代の主婦500人を対象に行った調査によると、好きな野菜としてトマトを挙げた人の数は圧倒多数で1位。88%がトマトが「好き」と答え、その理由として、味・見た目・手間・栄養などのあらゆる面で魅力を感じている主婦が多い。しかし一方で、76%が「トマトを食べる上では、食べ方や調理法がワンパターンになりがち」と回答。多くの主婦がトマト料理のバリエーションに苦心している実状がわかる。

日本最大級の料理ブログポータルサイト「レシピブログ」編集長の久永千恵氏によると、トマトはもともと美容・健康効果が高い食材というイメージを持たれていたのが、2012年に京都大学のチームがトマトの脂肪燃焼効果に関する研究データを発表したことを機に注目度が一気に高まり、トマト人気に拍車をかけたと分析。レシピブログでも“かけトマ”レシピが目立つようになってきているという。また、今年2月に開催した“かけトマ”レシピコンテストでは、450点以上の応募が集まり、大いに反響があったとのことだ。

一方、最近では自分でトマトをカットする手間がなくそのままかけるだけで使えるトマト調味料も登場している。その1つがカゴメの『かけるトマト』だ。同社マーケティング部の川口浩司氏によると、同製品は2013年2月中旬の発売直後から売上を伸ばし、3カ月後の5月下旬には販売数100万個を突破。「当初の販売計画をはるかに上回る売れ行きで、品切れしてしまい、ついには生産が追いつかなくなり、販売休止をせざるを得ない状況になってしまいました」と明かされるほどの大盛況ぶりだ。

さらに、「“かけトマ”は他の食材とも相性がよいのが魅力で、野菜料理、たまご料理、パスタなど、様々なメニューに活用できます。中でもおすすめなのが、から揚げやトンカツなど、スタミナたっぷりのお肉料理との組み合わせ。ガッツリ食べたいという気持ちを満たしつつも、ヘルシーでさっぱりとした味わいを楽しむことができます」と川口氏。レシピブログ編集長の久永氏も「手軽に野菜が摂れて健康的。彩りが鮮やかで食欲が増す。どんな食材にも合う」と“かけトマ”の魅力を語る。

(神野恵美)