オーナーはチャンピオンズリーグ(CL)優勝を望んでいる。我々はそのために全力を尽くす。これが、パリ・サンジェルマン(PSG)のローラン・ブラン監督が8日のCL準々決勝セカンドレグを前に放ったメッセージだ。

2日に行われたチェルシーとのファーストレグで、PSGはホームで3−1と勝利している。昨季のベスト8でバルセロナに敗れたPSGは、準決勝進出を望んでいるのだ。実現すれば、1994-95シーズン以来のこととなる。

だが、PSGはFWズラタン・イブラヒモビッチが負傷離脱しており、これは大きな問題だろう。チェルシーにとっては希望だ。それでも、ブラン監督は落ち着いた様子で、次のように述べている。

「突破の確率は口にしない。どうなるかは分からないんだ。ただ、自分たちが全力を尽くさなければならず、最初から集中しなければいけないことは分かっている。相手は素晴らしいチームだからね。スピードが重要になるだろう。それが試合の鍵となるかもしれない」

「チェルシーはファーストレグと違う戦い方をしなければいけないはずだ。攻撃してくるだろう。我々は、彼らがつくるであろうスペースを生かさなければならない。我々は苦しみにも耐えられるチームだ。オリンピアコス戦でもそれを示した」

「フロントが大金を投じたのが、フランス制覇に続き、CL制覇を望んでいるからだということを、我々は自覚している。それがいつ実現するかは私に言えることじゃないが、明日は一歩前進する可能性がある」

「我々の哲学は、自分たちのプレーをすることだ。ホームでもアウェーでも同じスタイルを保ち、常にゴールを目指す。それが我々のDNAだ。最初の20分間は非常に注意しなければいけないだろう。だが、私のチームは相手に押されることを好まない。ゴールを奪えば大きいだろうね」

「マルコ・ヴェッラッティ? この試合で彼は重要な役割をこなすことができる。彼は若く、こういう試合は選手たちを成長させてくれるね」

PSGはリーグ前節で快勝し、国内タイトルをほぼ確実にしている。CLだけに集中できるだろう。メンタル面も重要だ。5人の選手が累積警告リーチだからである。エディンソン・カバーニ、アレックス、チアゴ・モッタ、ブレーズ・マテュイディ、アドリアン・ラビオの5選手だ。