ソチ五輪での高橋大輔(撮影:フォート・キシモト)

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度重なるケガに悩まされながらも、集大成と位置付けたソチ五輪では6位に終わったフィギュアスケート高橋大輔。10日放送、TBS「NEWS23」では、今月の世界選手権で負傷による欠場を決め、いよいよ去就に注目が集まる高橋に行ったインタビューの模様を放送した。

高橋大輔 激白!苦悩の4年間・・・」と題して行われたインタビューにおいて、「きついオリンピックだった」と切り出した高橋は、ソチ五輪後に「もう限界だと思う」とコメントしたことについても「いっぱいいっぱいの中でやってきて、負けてしまって特に今回は男子の中で一番下の順位。今シーズンも勝てたかって言われたらほぼ勝ててない。負けてる。もうちょっときつい」などと、改めて説明した。

バンクーバー五輪では男子フィギュア史上初のメダルを獲得、その一ヵ月後の世界選手権では優勝し、トップスケーターとして長年に渡って活躍した高橋だが、この4年間は「膝、右足を痛めたというのはあったんですけど、なんだかんだ一番うまくいかなかったのはメンタル」と明かし、「(五輪で)銅メダルを獲ったとか(世界選手権で)金メダルを獲ったとか、そこに甘えていたのかなと思って。ハングリー精神に欠けるというか、いい時を知ってるからもっと出来るのにとか。ピークを過ぎてしまったのかなとか。色んな気持ちがあって、負けず嫌いの部分のほうが強いのに、そういう(負けん気)のが少ない。どうにも変えていけなかったというのがあって、それが強かった」と振り返った。

それでも高橋は「身近で応援してくれてるコーチだったり、ファンの方だったり、その想い」と戦ってきたモチベーションを明かすと、気になる今後については「(後進に)引き継いだっていうのはあまり感じないんですよね。彼らが目標を持って頑張ってきた結果がこうなった。僕自身もアイツには負けないってやってきたことが結果的にこういう風な形になった」と静かな口調で話すと、「一回リセットしないと、ちょっとやっていく自信はないですね。これですごいモチベーションが出てきたら行けるとは思うんですけど」とまだ迷っている様子をうかがわせた。