『顔が見える野菜。』同姓同名のキノコ生産者が北海道と長野にいる!? 実際はキノコ工場の生産本部長さんでした
大手スーパーのイトーヨーカ堂で販売されている『顔が見える野菜。』。野菜を作った生産者の顔と名前、野菜の生産地が野菜の袋に記載されているというものだ。
ところが、同じ生産者が全く別の土地で野菜を作ったように書かれており、消費者が驚くことになっている。実は、これは全国の複数の野菜工場を管理する、キノコ会社の生産本部長氏だったようだが、ツイッター上では更に「キノコ会社の社長」と誤報されている始末である。
事の発端はこうである。ある『Twitter』ユーザーが、長野産のキノコと北海道産のキノコに同一の「玉木敏明」という生産者が書かれていたことに驚き、以下のようにツイートした。
このツイートはかなり広まり、「消費者をなめている」という声も上がった。
ところが、別のツイッターユーザーから、
との声が上がった。
これを受けて、初めにツイートした人も、
と述べている。
事実、公式サイトには玉木氏が作業着姿で笑顔でキノコを持つ写真も掲載されている。
冒頭の画像を見ても分かるように、イトーヨーカ堂公式ページでは玉木敏明氏を「(長野県長野地区)(広島県三原地区)(新潟県新発田地区)(長野県大町地区)(北海道苫小牧地区)」でキノコを生産していると記載されている。実はこの玉木氏、キノコメーカー大手・ホクトの取締役きのこ生産本部長なのだった。
なお、『Twitter』上では「玉木氏はホクトの社長」という誤報も流れたが、ホクトの公式webページの役員一覧(https://www.hokto-kinoko.co.jp/company/corporate/executive.php)で確認する限り、代表取締役社長は水野雅義氏であり別人と見られる。
同社のIR情報(http://www.ullet.com/%E3%83%9B%E3%82%AF%E3%83%88/%E5%BD%B9%E5%93%A1)には、玉木氏の経歴が載っている。
このように、もっぱらキノコ生産一筋に歩んできた方であることが分かる。ヨーカ堂公式サイトには玉木氏の写真やコメントも掲載されている。
今回の件では、やや袋の表示が紛らわしいことは事実だが、公式サイトに情報が上がっており、ツイートする前に一呼吸おいて公式サイトを見る、ということも必要ではないだろうか? ただ、他ユーザーからの指摘でキノコの生産者だったことがわかったのは、別の意味でネット社会の健全性がまだ保たれていることを示したともいえよう。
※画像はいずれもイトーヨーカ堂『顔が見える食品。』公式ページより
http://look.itoyokado.co.jp/kao/yasai/seisansha/seisansha_r.php?hinmoku_id=85&seisansha_id=3245
http://look.itoyokado.co.jp/kao/yasai/hinmoku/hinmoku.php?s_hinmokucode=53
※この記事はガジェ通ウェブライターの「松平東龍」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
ところが、同じ生産者が全く別の土地で野菜を作ったように書かれており、消費者が驚くことになっている。実は、これは全国の複数の野菜工場を管理する、キノコ会社の生産本部長氏だったようだが、ツイッター上では更に「キノコ会社の社長」と誤報されている始末である。
これどうなの、イトーヨーカ堂さん。長野と北海道に玉木敏明さんがいるの? 同姓同名で偶然キノコ農家さんなの? 消費者を騙すにもほどがないかい。他の県にも同じ人がいたりして。
このツイートはかなり広まり、「消費者をなめている」という声も上がった。
ところが、別のツイッターユーザーから、
「その玉木敏明氏は同一人物ですよ。キノコ生産会社ホクトの取締役です。
生産地が違っても同じ会社の作ったキノコなのでなんら問題はないです。」
「株式会社ホクト(キノコ生産会社)は東日本大震災での福島第一原発事故以降独自の放射性物質検査を行うなどキノコの安全に気を配ってる優良企業です。
全国のイトーヨーカドーで玉木敏明の名前が入ったキノコを見つけたらそのキノコは生産地が違ってもホクト製品で安心できるキノコなのです。」
との声が上がった。
これを受けて、初めにツイートした人も、
「複数の方からもご指摘があったのですが、キノコ会社の取締役の方で、生産拠点が各地にあるから間違いとはいえない?というのが真相のようです。ずっと地元の農家さんだと思ってたのに(笑)。まぁ、結果長野の会社なので応援にはなってたんですが。お騒がせしました。」
と述べている。
事実、公式サイトには玉木氏が作業着姿で笑顔でキノコを持つ写真も掲載されている。
冒頭の画像を見ても分かるように、イトーヨーカ堂公式ページでは玉木敏明氏を「(長野県長野地区)(広島県三原地区)(新潟県新発田地区)(長野県大町地区)(北海道苫小牧地区)」でキノコを生産していると記載されている。実はこの玉木氏、キノコメーカー大手・ホクトの取締役きのこ生産本部長なのだった。
なお、『Twitter』上では「玉木氏はホクトの社長」という誤報も流れたが、ホクトの公式webページの役員一覧(https://www.hokto-kinoko.co.jp/company/corporate/executive.php)で確認する限り、代表取締役社長は水野雅義氏であり別人と見られる。
同社のIR情報(http://www.ullet.com/%E3%83%9B%E3%82%AF%E3%83%88/%E5%BD%B9%E5%93%A1)には、玉木氏の経歴が載っている。
昭和52年3月 当社入社
平成8年4月 当社第一生産部長
平成13年4月 当社第三生産部長
平成17年4月 当社きのこ生産本部長
平成17年6月 当社取締役きのこ生産本部長
平成21年1月 当社取締役きのこ栽培技術本部長当社取締役きのこ生産本部長
平成23年4月 (現任)
このように、もっぱらキノコ生産一筋に歩んできた方であることが分かる。ヨーカ堂公式サイトには玉木氏の写真やコメントも掲載されている。
施設内を常に衛生的に保ち、消費者の顔を意識し、安全・安心なきのこ作りをしています。
昭和58年にバイオテクノロジー技術を導入したきのこ新品種開発と生産技術の確立を目指して「きのこ総合研究所」を設立。それ以降、本格的なきのこ生産に踏み出しました。現在全国19拠点28工場にて生産し皆様の食卓に美味しいきのこをお届けし続けております。
和洋中どんな料理にも合う、万能なきのこ(ぶなしめじ)です。当社の独自開発の苦味を抑え歯ごたえの良い新品種を使用することでお子様から大人迄美味しく頂けます。
今回の件では、やや袋の表示が紛らわしいことは事実だが、公式サイトに情報が上がっており、ツイートする前に一呼吸おいて公式サイトを見る、ということも必要ではないだろうか? ただ、他ユーザーからの指摘でキノコの生産者だったことがわかったのは、別の意味でネット社会の健全性がまだ保たれていることを示したともいえよう。
※画像はいずれもイトーヨーカ堂『顔が見える食品。』公式ページより
http://look.itoyokado.co.jp/kao/yasai/seisansha/seisansha_r.php?hinmoku_id=85&seisansha_id=3245
http://look.itoyokado.co.jp/kao/yasai/hinmoku/hinmoku.php?s_hinmokucode=53
※この記事はガジェ通ウェブライターの「松平東龍」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?