By Kārlis Dambrāns

超高解像度のIGZOパネルを搭載した「TF701T」や4Kモニタ「UP3214Q」などでは超美麗コンテンツが楽しめるわけですが、Scott Hanselmanさんはこれらの高解像度ディスプレイ上で生じる問題を自身のブログで指摘しています。

Living a High-DPI desktop lifestyle can be painful - Scott Hanselman
http://www.hanselman.com/blog/LivingAHighDPIDesktopLifestyleCanBePainful.aspx

ScottさんはこれまでLenovo X1 Carbon Touchという解像度1600×900のPCを使用していましたが、ごく最近になって新しいLenovo Yoga 2 ProというPCを購入しました。これはLEDバックライト付の13.3型IPS液晶や10点マルチタッチパネル、SSD搭載で、ディスプレイの解像度はなんと3200×1800もあるという高性能PCです。


彼はこのPCでWindows Storeでゲットできるアプリを使用しています。これらのアプリは高解像度のディスプレイでもうまく表示されるように整えられている、とのこと。しかし、これら以外の古いWindows用アプリケーションも多数使用しているそうです。

そんなScottさんは、Yoga 2 Proのディスプレイ上で「文字サイズ」問題に遭遇します。その問題というのは、高解像度ディスプレイ上で使用されることを想定していないアプリの文字が巨大に表示されたり小さく表示されたりする、というもの。これはアプリ開発者の問題だと彼は述べます。


例えば、Scottさんがブログを書くときに使っているWindows Live Writer(WLW)というアプリケーション。このアプリでは、同じドキュメントの中に表示される画像は実際の半分のサイズで表示されていたそうで、ブログにアップロードするとフォントと画像のサイズがめちゃくちゃになっていたそうです。


Adobe関連のソフトでは、大きなサイズの文字と小さなサイズの文字とが混じって表示されるようで、Adobe Readerだとこんな風に表示されます。


Adobe Flash Player Installerだとこんな感じ。文字が小さすぎて読めたものではありません。


Dropboxも表示される文字サイズが小さすぎたり……


同期画面では文字サイズとアイコンとのサイズ感が合っておらず、どの項目にチェックを入れているのか分からない状況に。


SQL Server Management Studioでは文字サイズが大きくなりすぎており、何を選択しているのか判別しづらくなっています。


高解像度のディスプレイで生じるテキストサイズのちぐはぐを手直しするには、各項目に矢印などのアイコンを表示させるのが効果的とのこと。


もちろん高解像度ディスプレイ上でも優れた見た目のアプリは存在します。Visual Studio 2013はフォントサイズとアイコン・ダイアログボックスなどの間に不具合はありません。


Word 2013などのOfficeソフトも高解像度に最適化されており、アイコンやフォントのサイズもいい感じ。


Paint.NET 4.0 Alphaもグッドで、フォントやアイコン以外のカラースケールも適したサイズ感になっています。


GitHub for Windowsも優れた見た目をしているとのこと。


これらの他にもディスプレイ上でフォントサイズが崩れてしまうアプリは多々あるようなので、ディスプレイの解像度でPCやモニタを選んでしまうのも考え物のようです。