フェイスブックが「偽いいね」でまたもや訴訟

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ユーザーが身に覚えのない「いいね」についてFacebookクレーム

Facebookが新たな訴訟に直面している。内容は、ユーザーが支持した覚えのないブランドに対して「いいね(投稿やコメント、Facebookページに対して付けられる同意、賛辞を示すマーク)」が使われているというものだ。

コロラド州のアンソニー・ディターロは、カリフォルニア州北部の連邦地方裁判所を通じてFacebookに対する訴状を提出した。自身を含め、本人の同意なく広告に利用されたユーザーに対して750ドルを支払うよう求めている。

ディターロによると、Facebook上の「USA Today」の広告に自分が登場していることを友人から教えられたという。広告上ではディターロがこの新聞の「いいね」ボタンを押したことになっていた。

ディターロが提出した証拠画像

この訴訟はFacebookが自社の広告を改変した直後に起こった。同社は従来の広告製品「Sponsored Stories」を廃止し、新しい広告フォーマットである「social context」を発表したばかりだ。名前は違えど、新しいフォーマットも結局ユーザーの名前と写真を広告に利用するというものであった。

「偽いいね」は特に新しい現象ではない。2012年にもReadWriteにおいて、既に亡くなっているFacebookユーザーが友人や家族のフィードに「いいね」を送る事象がしばしば発生しているという話を取り扱ったことがある。我々はその記事で、死者が墓の中からブランドやサイトに「いいね」をし続けるというあり得ない事例を数えきれないほど紹介した。

今回の「偽いいね」も1つや2つの例であれば、ユーザーが単に「いいね」したことを忘れてしまっただけだと考えることができるのだが、問題の規模はもっと大きいのである。

Facebookにとっては今年に入ってから2度目の訴訟となる。つい最近も同社はターゲティング広告に利用するためにユーザーのプライベート・メッセージを傍受したとして訴えられているのだ。

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Facebookはこの件に関するReadWriteからの問い合わせに対し、お決まりのセリフである「根拠がない」との回答を返している。

Selena Larson
[原文]