外国人の継続買いで株価の安定上昇に期待!


ROE(株主資本利益率)とは、株主の投資資金を使って、会社が毎年何%の利益を上げているかを示したもの。「ROEは外国人投資家が最も重要視している投資尺度です。ROE15%超なら外国人の継続買いが見込めるので、株価の長期上昇に期待可能。高ROE企業は利益を生み出す力が強いので、高額な配当収入が期待できます。また自己資本比率60%以上の条件を加えれば、NISAの最大投資期間である向こう5年間の倒産リスクがきわめて少ない超優良株を仕込めるはず」と小川さんは太鼓判を押す。

「タコ足配当」ナシ! 財務も健全な外国人好みの20銘柄

HOYA(東1・7741)
2257円(100株)
配当利回り:2.87%
ROE:16.6%
自己資本比率:76.2%
決算期:3月
海外売上高比率が高く、世界的な景気回復をキャッチできる。海外機関投資家向けIRも高評価。脱・半導体が進めば、株価上昇に弾みがつく。

ドクターシーラボ(東1・4924)
25万7200円(1株)
配当利回り:3.11%
ROE:31.9%
自己資本比率:76.7%
決算期:7月
コラーゲン配合の高級化粧品で急成長。リピーター比率が高い。連続増配を達成してきた背景にあるのは有利子負債ゼロの超堅実経営。

キャリアデザインセンター(東1・2410)
12万1500円(1株)
配当利回り:2.46%
ROE:32.0%
自己資本比率:62.1%
決算期:9月
転職情報サイト「@type」が人気。IT関連の人材派遣も展開。解雇規制緩和の流れで正社員数削減が加速し、仕事が増えそう。

アクセル(東1・6730)
1932円(100株)
配当利回り:2.58%
ROE:16.6%
自己資本比率:83.9%
決算期:3月
パチンコ機向けの音声やグラフィック部品が得意。自前の工場を持たないファブレス業者だから、機動的な経営が可能。

ビーピー・カストロール(東1・5015)
436円(100株)
配当利回り:2.52%
ROE:17.6%
自己資本比率:73.0%
決算期:12月
エンジンオイル専業。無借金経営で業績は安定している。環境負荷の少ない高付加価値品で利益率維持。小型株なので上昇局面で動きは軽い。

メイテック(東1・9744)
2627円(100株)
配当利回り:2.74%
ROE:15.9%
自己資本比率:66.1%
決算期:3月
電機、機械業界に高度技術者を派遣し、この分野では人数、時給単価ともにトップ水準にある。輸出企業の復調て仕事が増加中だ。

ユー・エス・エス(東1・4732)
1万3060円(10株)
配当利回り:2.44%
ROE:15.3%
自己資本比率:77.1%
決算期:3月
中古車オークションでトップ。規模が大きいほど売買が活発になり、他社を大きくリードしている。配当性向は45%と高め。

帝国繊維(東1・3302)
769円(1000株)
配当利回り:2.60%
ROE:16.1%
自己資本比率:65.5%
決算期:12月
消防ホースなど特殊繊維製品に強み。実質無借金で、利益剰余金は豊富だ。大株主が旧・安田財閥系大企業なのは、高配当で売りたくないためか。

もしもしホットライン(東1・4708)
1120円(100株)
配当利回り:2.58%
ROE:20.0%
自己資本比率:74.1%
決算期:3月
三井物産系のマーケティング大手。コールセンター運営や各種電話調査を受託し、前期は初の年商1000億円突破。

エーアイテイー(東1・9381)
1369円(100株)
配当利回り:2.33%
ROE:26.8%
自己資本比率:70.4%
決算期:2月
日中航路に特化した国際運送会社。中国各地に物流拠点を展開している。中国の反日機運でも荷動きは好調だ。タイやベトナムなども強化中。

ディー・エヌ・エー(東1・2432)
2100円(100株)
配当利回り:2.38%
ROE:42.6%
自己資本比率:61.2%
決算期:3月
「モバゲー」で一躍有名になった。4〜6月期の減益幅が前年同期比約1割減と、アナリスト予想の水準に収まり、悪材料出尽くし感がある。