ソニー、キャノン、ニコン、オリンパス…年末商戦に向け続々発売される各社の小型デジタル一眼カメラの新製品。TVCMで目を引くのはレンズの円周とほぼ同じ大きさにまでコンパクトになったボディの小ささだ。小型(ミラーレス)一眼カメラは、家電の売れ筋ランキング・製品比較サイト「BCNランキング」2009年〜2012年9月<最大パネル>によると今年の1月ついにデジタル一眼レフカメラとのシェアを逆転した。その後もシェアを大きく伸ばしている。

ソニーマーケティング株式会社は20代〜60代の男女1,500名にデジタル一眼カメラの 購入に関する意識調査を行ったのでみていこう。

■次に買いたいのは小型一眼!過半数以上の人が小型一眼を支持
11月19日に発表されたソニーマーケティング株式会社実施の「デジタル一眼カメラの 購入に関する意識調査」(20代から60代の男女1,500人に実施したウェブアンケート)の結果では、次回購入を検討しているデジタル一眼カメラとして、小型一眼(ミラーレス)が58.1%と過半数以上の数字を獲得した。これまで、多くの人がデジタル一眼レフカメラは「高画質」は魅力だが「大きくて重い」のが難点と感じていた。その点、小型一眼は持ち運びが便利なコンパクトサイズな上、デジタル一眼レフカメラと同等のAPS-C規格のイメージセンサーを 採用する機種が増えたので「高画質」もクリアしたところが多くの支持を集めた理由だろう。

■意外?当然?シニア層が小型一眼人気を牽引
年齢層別に調査結果を見てみると「若年層(20代〜30代)」、「ファミリー層(子持ち)、
「シニア層(50代以上)」の3カテゴリーの中で、小型一眼の購入検討層の中で支持率が最も高かったのは、「シニア層」で60.2%であった。シニア層の中でも、60代以上の男性は全体と同等の58.0%だったが、女性は70.7%とさらに高い数値に。時代を牽引する「アクティブシニア」の存在感が際立つ結果となった。

■年齢層別の小型一眼支持理由の違い
「高画質」で「コンパクト」な点は全年齢層に共通する購入ポイントだが、それ以外で支持する理由は年齢層別に違いがみられたのが興味深い。

■各カテゴリーが重視する機能の傾向
・若年層(20代〜30代):「ネットワークとの連携」
撮った写真をその場でスマートフォンやタブレットにダイレクト転送するなど、まだカメラ機能として一般的ではないネットワークとの連携に若年層は注目している。
・ファミリー層(子持ち):「オートフォーカスのスピード」
運動会などのこどものイベントでの写真撮影では一瞬のチャンスを逃したくないもの。ファミリー層ではオートフォーカスのスピードが重視された。
・シニア層(50代以上):「レンズのラインアップ」

熟年層の特に男性は、画質などデジタル一眼レフと同等の性能を持っていても、さらにこだわりを持って撮影をしたいという希望が強く、レンズの種類の拡充を期待しているようだ。


ソニーマーケティング ホームページ


(牧田 亜紀子)