12日(金・現地時間)に、ミシガン州デトロイトの対岸=カナダ・オンタリオ州ウィンザーのシーザース・ウィンザーで開催されるBFC76。メインでパトリッキー・フレイレと対戦するエディ・アルバレスにとって、この試合がベラトール最終戦になる模様だ。

4月に青木真也を倒したあとで、「BFCとはもう1試合契約が残っている。(BFC世界ライト級王者の)マイケル・チャンドラーとの試合はもうないと思っている。今は契約が切れるのと持つのみ。でも、それからの仕事は僕でなくマネージャーの果たす役割なんだ」と語っていたアルバレス。

今大会を前にBFC代表のビヨン・レブニーも「この試合を待ちわびていた。これがエディの最後の試合、彼はUFCへ行きチャンピオンになるだろう」と、アルバレスがBFCを離れUFCへ行くことまで明言した。

09年の旗揚げから2年7カ月、DREAMでの1試合を挟み、7試合をBFCで過ごしてきたアルバレスにとって、最後の対戦相手も王者チャンドラー以外では、考え得るなかでベストマッチアップといえるパトリッキーが相手だ。チーム・ノゲイラに実弟パトリシオと共に在籍するパトリッキーは、ロブ・マックロー&トビー・イマダを鮮烈なノックアウトで下した柔術ベースのストライカーだ。

上記の両者を破ったシーズン4ライト級T決勝でチャンドラーのテイクダウンに敗れ、最近ではシーズン6ライト級Tでロイド・ウッダードにキムラで逆転負けを喫したが、カート・ペレグリーノを僅か50秒で下したこともあるベラトール・ライト級戦線のトップファイター。アルバレスが以前のように接近戦で、伸るか反るかの打ち合いを挑むことは、ほぼ考えられないが、パトリッキーとすれば彼にジャブや足を使わせず、一気に距離を詰めて接近戦に持ち込みたいところ。

至近距離の殴り合いで優勢になれば、アルバレスが下を向いたところでヒザ蹴り――という展開がパトリッキーにとって最高のシチュエーションとなる。逆にエディとすれば、鋭い右ジャブをついて、ステップワークでパトリッキーを削っていくのが最上の展開だ。そして、パトリッキーが突破口を開こうと前に出てくると、右ボディストレートで迎え撃つ。とはいえ、3年を過ごしたベラトール。アルバレスにとって有終の美を飾るとは、どんな形だろうが勝利を得ること。来るべき大勝負に向けて、慎重な戦い終始する可能性もある。詳細&対戦カードはコチラ