ロンドン五輪・柔道男子60kg級で銀メダルを獲得した平岡拓晃が、テレビ朝日の五輪特別番組に出演した。

「メダルは金ではなかったんですが、4年間頑張ってきた色なのかなと思います」と切り出した平岡。準々決勝では、フランスのミルを相手に大接戦を繰り広げたが、「ポイントを取られていたので、前に出るしかないと思ってですね、抱きついてでもポイントを取ろうと思った。オリンピック前の練習でポイントを取られた時の練習も少しやっていたので、それが出たと思います」と振り返った。

また、「冷静だった?」という問いには、「慌ててもいたんですが、やることはひとつだなと腹は決まっていた」と語る平岡は、一本勝ちを決めた準決勝についても、「ここ(準々決勝)で一回自分は死んだんだと。負けてる試合だったので、なんとか勝ちを拾ってそのときに、僕は死んだんだと思って、準決勝も決勝も開き直った」と話す。

さらに、ガルスチャンに敗れた決勝は「掬い投げにいこうとしたんですけど、掬っていく方向を間違えてしまった。もう少し真上に引き上げてから掬えばよかったんですけど、はさまれてしまって。自分は前に出ているわけだから勢いで回ってしまって。判断ミスでした」と反省の弁を語った。

そして、母や妻への感謝を口にした平岡は「自分の中では金メダル獲りたかったです」と改めて話しながらも、「とりあえず男子柔道は全員が金メダルを獲ることを目標にやってきて、僕が流れを作るべきだったんですけど、それができなくて。すぐ選手村に帰って、みんなに申し訳ないって頭を下げて。明日からは選手のサポートに回ることだけを考えています」と続けた。