未来版「ゾロ」を演じることが決まったメキシコ人俳優ガエル・ガルシア・ベルナル
 - Craig Barritt / Getty Images

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 映画『バベル』『モーターサイクル・ダイアリーズ』のガエル・ガルシア・ベルナルが未来版の「怪傑ゾロ」映画に主演することになった。

 「怪傑ゾロ」といえば、1919年に脚本が執筆され1920年に初めて映画化されて以来、タイロン・パワーやアラン・ドロンなど、時のスターを得て何度も映画化されている名作である。最近ではアントニオ・バンデラス主演の1998年作品『マスク・オブ・ゾロ』、2005年の『レジェンド・オブ・ゾロ』が記憶に新しい。

 本作は過去の作品を一新し、文明が滅びた未来を描くいわゆる「世紀末もの」で、舞台はメキシコとアメリカが対峙するカリフォルニアでもメキシコでもないという。その世界にセルジオ・レオーネの築いたマカロニ・ウェスタンやコーマック・マッカーシーの小説で映画『ノーカントリー』の原作となった「血と暴力の国」の世界観がオマージュ的に味付けされるのではないかとVarietyは伝えている。
 
 ガエル・ガルシア・ベルナルはウィル・フェレルと兄弟を演じた映画『カサ・デ・ミ・パドレ(原題) / Casa de mi Padre』を終え、1988年のチリの国民投票に参画することになった広告代理店のビジネスマンを演じる『ノー(原題) / No』をチリで撮影中である。(後藤ゆかり)