『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』<br />左よりエマ・ストーン、オクタヴィア・スペンサー、ヴィオラ・デイヴィス<br />©2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved
 3月31日(土)よりTOHOシネマズシャンテほかで全国公開となる映画『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』。前哨戦となる「第69回ゴールデン・グローブ賞」では4部門で5ノミネートされ、黒人メイド役を演じたオクタヴィア・スペンサーが自身初となるドラマ部門の助演女優賞を受賞。続く24日に発表された「第84回アカデミー賞」でも見事3部門4ノミネートを果たした。

 『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』は、1960年代のアメリカ南部を舞台にした、ニューヨークタイムズ紙の書籍ランキングで103週連続でランクインを果たしたベストセラー小説を映画化。一人の白人女性によって綴られた“ヘルプ”と呼ばれる黒人メイドたちの“心の声”。力強く生きる彼女たちの笑いと涙に満ちた真実のストーリーと、勇気と友情から生まれた一冊の本が旧弊な街に“変革”をもたらす驚くべき物語が、実力派女優たちの見事なアンサンブルによってドラマチックに描かれる。ノスタルジックな魅力あふれる音楽やセットと衣装、そして心のこもった手料理によって彩られた、心と心をつなぐ友情のストーリー。時代を超えた感動が、勇気と希望を与える。

 「第84回アカデミー賞」で同作は女優陣の競演に高い評価を集め、主要6部門の内、作品賞、主演女優賞、助演女優賞の3部門でノミネート。主演女優賞には、黒人メイドの一人エイビリーンを演じるヴィオラ・デイヴィスがノミネートを果たし、助演女優賞にはGG賞を獲得したオクタヴィア・スペンサーと共に、「第64回カンヌ国際映画祭」でパルムドール(最高賞)を獲得した『ツリー・オブ・ライフ』で演技力と美貌が一躍注目され、オクタヴィア・スペンサー演じるミニーと友情を育む白人女性シーリアを演じたジェシカ・チャスティンもノミネートされている。

 また、ヴィオラ・デイヴィスと共に主演を務め、黒人メイドたちの“心の声”を一冊の本に綴る白人女性スキータを演じるのは、今ハリウッドで最も注目される若手女優のエマ・ストーン。6月30日に日本で世界最速公開される『アメイジング・スパイダーマン』の新ヒロインとして、来日を果たしたのは記憶に新しい。

 全米公開時には、初週2位に初登場した後、高い評価と口コミで翌週以降3週連続で1位を記録した、ハリウッド映画界最大の“サプライズ”が遂に日本上陸。いまを生きるすべての人に贈る、勇気と感動の物語。この物語はきっと、あなたの物語になる。


『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』ストーリー

世界を変えるきっかけは、一つのトイレと、一冊の本、そして、数多くの勇気──。

 作家志望のスキーターは南部の上流階級に生まれ、黒人メイドの存在が当たり前の地域社会で育ってきた。だが、大学から戻った彼女は、白人社会でメイドたちが置かれた立場が、もはや当たり前には思えなくなってくる。そして、身近なメイドたちにインタビューをしようと試みるが、彼女たちにとって真実を語ることは、この南部という地域社会で生きる場所を失うことを意味していた…。

そんなある日、白人家庭に黒人専用トイレの設置を義務付けようと活動する、スキーターの女友達の家で働いていたミニーが、トイレを使用したため解雇されてしまう。報復を恐れて誰もが口をつぐむ中、ミニーの親友でメイド仲間のエイビリーンが勇気を出して、ついにスキーターのインタビューに応じた。そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していく…。

「第84回アカデミー賞」特集ページ - MOVIE ENTER

■関連記事
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『ツリー・オブ・ライフ』がアカデミー賞3部門ノミネート
【速報】「第84回アカデミー賞」ノミネート発表、『ヒューゴの不思議な発明』が最多11部門
『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』、オクタヴィア・スペンサーが初のGG受賞
【2012年先取り映画vol.5】名もなきメイドたちの声を集め、時代を変えた一冊の「ストーリー」
時代を変えた一冊、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』予告編が解禁