“着る”ではなく“読む”ためのYシャツ登場!!
今年6月、コネタで「割り箸型フリーペーパー」を紹介した。作ったのは東北沢荘と名乗る4人組のプロダクトデザインチーム。そのメンバーのひとりであるタカハシトモユキ氏から連絡があったのは10月半ばだっただろうか。
「ソロプロジェクトを立ち上げることにしました! 今度はYシャツ型フリーペーパーを作るんです」
割り箸の次はYシャツ。もはや彼(ら)をフリーペーパー界の異端児と呼んでも差し支えはないだろう。とにかく現物を見てみたいし、ソロプロジェクトとして始めた経緯も聞きたいと思ったので、再び会いに行くことにした。
待ち合わせ場所の下北沢にふらりと現れたタカハシさん。彼は現在25歳。すごくリラックスした雰囲気を持っているが、作ったものや目指すものについて話し出すと熱がこもるのが印象的だ。実は東北沢荘は8月に解散し、メンバーたちは現在、個人での活動を始めているという。その中でタカハシさんは今回のソロプロジェクトである「to.design」を立ち上げた。
「1カ月間、ニューヨークに行ってたんですよ。ニューヨークには日本人の若者がたくさんいるんですけど、彼らが何を思ってニューヨークにいるのかが知りたくて。彼らと話していて、面白いことをやろうとしている人たちっていっぱいいるんだなって感じて、彼らはもっと知られるべきだと思ったんです」
今回のYシャツ型フリーペーパーのコンセプトは「面白いことを考え、実行している若者」にスポットを当てること。“タカハシさんのデザイン”と“面白いことを実行している若者”が組み合わさり、双方が多くの人に知られることが目的だという。
「創刊号で取り上げたのは“S”というフリーアートマガジンを作っているエディターたちです。もう4、5年くらいの付き合いなんですけど、自分の周りで、同世代で面白いことをやってる人たちってことで真っ先に浮かんだのが彼らでした」
そういってタカハシさんが取り出した実物(画像参照)を見て思わず「おおっ」と唸ってしまった。Yシャツの形に織り込まれたフリーペーパー自体もかわいいのだが、ハンガーに見立てたクリップや、それを引っ掛けるための専用陳列台など、細部までこだわり抜いた仕上がりになっている。思わず手に取ってしまいたくなる吸引力は前回の割り箸型以上かもしれない。そして、1度開いてしまうとなかなか元に戻せない、というのも前回同様!
「Yシャツ型にしようと思っていたわけではなくて、折り方をいろいろ模索していて見つけたんです(笑)。ずっとファッションの勉強をしてきて、将来的にアパレルのブランドをやりたいと思っているので自分にピッタリかなと思って。それにYシャツだと襟の色を変えるとか柄を入れるとか、いろんなバリエーションが作れるじゃないですか。そのうちフリーペーパーと一緒に、同じデザインのYシャツを作っても面白いかなとか、10号くらい出せたら1号目からズラッとかけて飾ってもかわいいなとか、いろいろ考えています」
「ゆくゆくは生活全てをデザインしたい」と語るタカハシさんのアイディアはどんどん広がっているようだ。このYシャツ型フリーペーパーは12月1日より渋谷のフリーペーパー専門店・OnlyFreePaperにて配布が開始されており、これから配置場所も増えていくという。毎号150部、いや150着限定とのこと。配布場所や時期については「to.design」のFacebookページ、またはTwitter(@to_design_)をチェック!
(ユハラヨシフミ)
◇2月には上記2組がアート、カルチャーなどについて語り合うインターネットラジオを開局予定
「ソロプロジェクトを立ち上げることにしました! 今度はYシャツ型フリーペーパーを作るんです」
割り箸の次はYシャツ。もはや彼(ら)をフリーペーパー界の異端児と呼んでも差し支えはないだろう。とにかく現物を見てみたいし、ソロプロジェクトとして始めた経緯も聞きたいと思ったので、再び会いに行くことにした。
「1カ月間、ニューヨークに行ってたんですよ。ニューヨークには日本人の若者がたくさんいるんですけど、彼らが何を思ってニューヨークにいるのかが知りたくて。彼らと話していて、面白いことをやろうとしている人たちっていっぱいいるんだなって感じて、彼らはもっと知られるべきだと思ったんです」
今回のYシャツ型フリーペーパーのコンセプトは「面白いことを考え、実行している若者」にスポットを当てること。“タカハシさんのデザイン”と“面白いことを実行している若者”が組み合わさり、双方が多くの人に知られることが目的だという。
「創刊号で取り上げたのは“S”というフリーアートマガジンを作っているエディターたちです。もう4、5年くらいの付き合いなんですけど、自分の周りで、同世代で面白いことをやってる人たちってことで真っ先に浮かんだのが彼らでした」
そういってタカハシさんが取り出した実物(画像参照)を見て思わず「おおっ」と唸ってしまった。Yシャツの形に織り込まれたフリーペーパー自体もかわいいのだが、ハンガーに見立てたクリップや、それを引っ掛けるための専用陳列台など、細部までこだわり抜いた仕上がりになっている。思わず手に取ってしまいたくなる吸引力は前回の割り箸型以上かもしれない。そして、1度開いてしまうとなかなか元に戻せない、というのも前回同様!
「Yシャツ型にしようと思っていたわけではなくて、折り方をいろいろ模索していて見つけたんです(笑)。ずっとファッションの勉強をしてきて、将来的にアパレルのブランドをやりたいと思っているので自分にピッタリかなと思って。それにYシャツだと襟の色を変えるとか柄を入れるとか、いろんなバリエーションが作れるじゃないですか。そのうちフリーペーパーと一緒に、同じデザインのYシャツを作っても面白いかなとか、10号くらい出せたら1号目からズラッとかけて飾ってもかわいいなとか、いろいろ考えています」
「ゆくゆくは生活全てをデザインしたい」と語るタカハシさんのアイディアはどんどん広がっているようだ。このYシャツ型フリーペーパーは12月1日より渋谷のフリーペーパー専門店・OnlyFreePaperにて配布が開始されており、これから配置場所も増えていくという。毎号150部、いや150着限定とのこと。配布場所や時期については「to.design」のFacebookページ、またはTwitter(@to_design_)をチェック!
(ユハラヨシフミ)
◇2月には上記2組がアート、カルチャーなどについて語り合うインターネットラジオを開局予定