『おうちでごちそう 本格チーズクッキング』村瀬美幸 著(草思社)
簡単でしかもかわいいレシピがたくさん!

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パーティーシーズンには、ワインと一緒にチーズのおつまみをよく見かける。やっぱり、ワインとチーズは相性抜群で美味しい。

でも チーズって“ワインのお共”という感じで敷居が高いし、パーティーでワインよりお家で日本酒や焼酎を飲むほうが断然多い。チーズを日常にもっと取り込めないだろうか。

そこで、チーズ好きが満足するようなレシピ本『おうちでごちそう 本格チーズクッキング』の著者、村瀬さんに日本酒や焼酎に合うチーズを聞いてみた。

「日本酒も種類がありますが、爽やかな吟醸系だったらシェーヴルっていうヤギのチーズ、コクのある純米酒等ふくよかな風味があるタイプの日本酒だったら、旨みとコクのあるハード系のチーズが美味しいと思います。焼酎だとアルコール度数が高いので、チェダーのすごく熟成したものや、ゴーダの長期熟成したものなど、味の濃いものが合います」

聞いたことがないチーズの名前が並んだが、お酒によって合うチーズがあるなら、もっとチーズの楽しみ方は増えそうだ(ちなみにこれらはチーズ専門店やネット通販で手に入るようだ)。さらにノンアルコールの飲み物に合うチーズもあると嬉しい。

「お酒の弱い人だったら、お茶と合わせることもできます。シェーヴルだったら、ハーブの香りととても相性がいいのでハーブティーと合わせてみたり、ハード系のチーズだったらナッツの風味があって香ばしい感じがあるので、ほうじ茶と合わせてみたり。
実際スイスの山奥でも、スモーキーな香りでスパイシー風味のハード系のチーズがあるのですが、現地ではチーズを造ったあとの薪の残り火で沸かしたお湯に紅茶葉とシナモンをパキパキって割ってシナモンティーを淹れ、お砂糖たっぷりで甘くして飲んだりしますね」

美味しそう! お茶受けとしてチーズを出せば、ハイセンスなおもてなしである。一気にチーズが身近な存在になった。

村瀬さんは客室乗務員だった頃にチーズに目覚め、現在ナチュラルチーズ専門店「フェルミエ(愛宕店)」の店長をしている。
プロからチーズの魅力をたっぷり取材した私は、最後に幸運を呼ぶチーズ、バラカを購入。
それをクラッカーにのせてハーブティーと共に味わい、幸せな時間を楽しんだ。
(茶谷/boox)